2008年6月19日、アドビシステムズ(株)は都内で「Adobe AIR 1.1」についての説明会を開いた。
Adobe AIRはデスクトップ向けRIA(Rich Internet Application)を開発・配布するためのアプリケーション開発技術。2008年2月のAIR 1.0リリースから約4ヵ月で新バージョンの登場となった。説明会で、同社マーケティング本部デベロッパマーケティングスペシャリストの轟啓介氏はAIRを「脱ブラウザをしたFlash」と表現する。
また、説明会では次バージョンのAIRの構想についても言及された。次のAIRではFlash Player 10を搭載予定(ベータ版をAdobe Labsで公開中)で、さらに表現力が豊かになるという。また、AIRをあらゆるスクリーン上で閲覧可能にするOpen Screen Projectという計画も進行中。
AIR 1.1の発表にあたり、AIRコンテストの審査員を務めるクラスメソッド(株)代表取締役 横田聡氏は、「AIRはクリエイターだけのものではない。開発者から見ても、日本語環境が整い、AME制御ができ、日本語コミュニティがあり、複数言語に対応しているという魅力がある。またAIRを使うことで、今までは別々にもの作りをしていたデザイナーとデベロッパーが一緒にチームとして仕事でき、ユーザの使い勝手、ニーズなどについて早い段階から話ができ、お客様が早い段階で完成イメージを見ることができる」と開発者の立場からAIRの魅力を語った。Adobe AIRは今後もさらなる展開を見せていくであろう。