(株)ギデオンは7月8日、メールを透過的にデータベース化し、情報検索を容易にするメールアーカイビングアプライアンス「ギデオン BLOC system メールアーカイブ」シリーズを発表した。出荷開始は7月下旬の予定。
販売価格は、メールアーカイブにアンチウィルス機能が付いた「ギデオン BLOC system メールアーカイブ」が98万円(50ユーザ/税別)~、アンチスパム機能が追加された「ギデオン BLOC system メールアーカイブPlus」が113万1,000円(50ユーザ/税別)~。
メールアーカイブ製品は、J-SOX施行などによる昨今のコンプライアンス強化の実現という観点から、メールを証拠として保管するという目的で使用されるものが多いが、同製品は内部統制の強化ではなくユーザ利用メリットを引き出すことを目的とした製品。メールを自動的に細かくしてインデックスを生成し、ストレージ上にデータベース化して保存することで検索を容易にし、ナレッジベース化する。ユーザが意識的に操作する必要なく社内の情報共有を行うことができる。
同製品は「PortControl」という接続ボックスと、ソフトウェアの実行環境であるアプライアンス「BLOC system」の組み合わせで構成されている。「PortControl」はパケットのポート番号を判別し、メール送受信データを「BLOC system」へ転送する。完全透過型なので、ネットワーク設定には依存せず、ネットワーク上の任意の場所に設置することがで自動的にメールのアーカイブを実現する。また、フェイルオーバー機能やHA構成、負荷分散も可能となっている。
検索に関しても、Googleデスクトップ検索のような柔軟かつ網羅的な検索データベースが自動構築され、メールトラフィックをポートレベルで補足するため、メールクライアントの種類やOSに依存しない環境を構築することができる。
主な特長は以下のとおり。
- 透過プリッジタイプでネットワークの環境を変更せずどこにでも設置導入可能
- PortControlによるシステムの信頼性強化
- マリチボリューム、マルチインデックス検索で世代管理が容易
- ローカルディスク(USB接続HDD等)、ネットワークディスク(iSCSI/SAN)などに対応
- アーカイブデータのボリューム管理もメンテナンスフリー
- 全自動でメールデータをナレッジベースとして活用
- ウィルス/迷惑メールを除去してメールアーカイブが可能
- メール本文(テキスト添付)全文検索、添付ファイル名検索、検索グループ任意選択可能
- 内部統制管理に基づく自在なアクセス制限機能(個人アカウント単位、部課単位、メーリングリスト単位、営業所単位など)
- 悪質な迷惑/詐欺メールと新種ウィルスに素早く対応
- (株)ギデオン
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