(株)アットマークテクノは、画面の付いた独自のパネルコンピュータを容易に開発できる組込みプラットフォーム「Armadillo-500 FX開発セット」を2008年10月31日より発売開始する。
組込み機器の処理能力が向上したことによって、昨今では画面の付いた組込み機器の利用場面が増えている。たとえば、カラオケリモコンやPOSハンディ端末などのポータブル機器から、コンビニエンスストアの情報端末やデジタル複合機、駐車場の精算機など多方面に広がっている。しかし携帯電話や携帯音楽プレーヤのように大量生産される機器とは異なり、これらの機器の開発には必ずしも多くの開発者、開発費、開発期間をかけられるわけではなく、機器の目的によっては、画面の向きや大きさやボタンの数、必要となるインタフェースの要求も多岐に及ぶ。
同製品は、このような多品種少量生産の開発時に最適な組込みプラットフォームで、高性能ARM11搭載のCPUモジュール「Armadillo-500」がベースとなっている。34×54mmの小型基板上にFreescale i.MX31、128MB DDR SDRAM、32MB FLASHメモリを高密度に集積し、280ピンのコネクタによって、安価な4層基板を使った拡張ができる。価格は、12万8,100 円(税込)。
また、同社では「Google Android」が公開された際に、Armadillo-500 FXの標準プラットフォームとして採用することを検討しているという。
- アットマークテクノ
- http://www.atmark-techno.com/