1月23日、都内にて(株)日立システムアンドサービス主催の「セキュリティいろはかるた大会」が開催された。
会ではまず、このセキュリティいろはかるたの制作、監修を行った慶応擬塾大学大学院政策・メディア研究所教授、武田圭史氏より「セキュリティいろはかるたの謎」と題して、かるたの制作秘話、昨今の情報セキュリティ事故の話などが披露された。
武田氏によると、以前はWinny Shareなどファイル共有ソフトを介した情報漏洩が半数を占めていたが(2006年)、ここ2、3年でSQLインジェクションによる不正アクセスが増え、また注目すべき項目としてアジアで流行ったUSBメモリなどを介したウイルス感染があると述べた。一般のユーザでUSBメモリを使っている人に感染していた人は多いとのこと。そして最後に、氏はセキュリティかるたを使って楽しくセキュリティをしてほしいと語った。
そしていよいよかるた大会本番。今年で4回目を迎える本大会には、内外から8つのチーム(ソリューションベンダー各社、かるた制作部チーム、日立システムアンドサービスチーム)が参加した。日立システムアンドサービスチームは連覇がかかっており、気合い十分。
1回戦、2回戦となるにつれ、最初は緊張からかもじもじしていた選手たちも「はいっ」とかけ声を出して盛り上がっていた。
3回戦に渡る試合の結果、1位はNECソフト(株)チーム、2位は(株)PFUチーム、3位は連覇を逃した日立システムアンドサービスチームとなった。
会を締めくくるにあたって、日立システムアンドサービスセールスプロモーション部部長、野中秀弥氏より、「最初はかるた大会を開くと言ったら馬鹿にされたものだ。しかし、わかりにくいSEの仕事、SI業界の認知がかるたによって可視化されるとうれしい。暗い話題が続く昨今、明るくなるといい。来年も何が何でもやります!」と言葉があった。不景気で世の中暗い話題が多い中、ほのぼのとした時間であった。
なお、セキュリティいろはかるたはSEshop.com、amazon.co.jpで発売中。価格は1,800円(税込)。