9月2日(水)、カンファレンスセンター品川にて「HASP新製品発表セミナー ~最新ソフトウェアプロテクションの導入方法~」が開催されました。その模様をレポートします。
HASPはAladdin Knowledge Systems(以下、Aladdin)が開発したデジタル著作権管理製品です。セミナーでは同社がSafeNetと統合された経緯や、今後のHASP戦略・展開について語られました。
まず最初に登壇したのは日本セーフネット SRMセキュリティ事業部 事業部長 小池康幸氏。開会の挨拶とともにAladdinとSafeNetが統合に至った経緯や新体制について語りました。統合が完了した現在でもAladdinは継続しており、日本の株式会社アラジンジャパンも今後しばらくは引き続き営業を続け、その間ゆるやかに両社の営業・開発機能を集約していくとのことです。
開催の挨拶ののち、引き続き小池氏のセッションが続きます。「SafeNetのSRM戦略 -不正コピー防止からエンタイトルメント管理まで」と題されたセッションでは、前段としてソフトウェアライセンスの必要性、さらには現在の潮流を踏まえたSaaSライセンス管理の必要性が説明されました。コスト管理がシビアになっている現在、サービス単位でライセンスを管理するニーズが増加し、ライセンス管理のライフサイクルを考える必要性が日に日に増してきています。日本セーフネットでは、そのような状況の中、ライフサイクルを管理できる製品、「Sentinel EMS」を投入しました。
同製品は著作権管理など従来の機能だけではなく、アクセスコントロールやライセンス管理を行うことができ、ユーザがどう使っているかまで追跡することが可能とのことです。エンタイトル管理やライセンスのライフサイクル自動化、他社のプロテクション製品や独自開発のものなど異なるライセンスの集中管理や、きめ細かなセキュリティ設定などの機能を備えた「Sentinel EMS」は、将来的にシンクライアント、クラウド環境においてのオンライン監視に対応していく予定で、「ライフサイクルを管理する唯一のツール」となっていきたい、と小池氏は語りました。
続いて行われた同社SRMセキュリティ事業部 セールス 新井英夫氏のセッション、「SafeNet最新のSRM製品説明 -HASP SRMv4.0のご紹介」では、新バージョンで追加された機能を中心にHASPの持っている機能やメリット、構成例などが幅広く紹介されました。
今回追加された機能で何と言っても注目なのが従来の英語に加え、日本語、中国語、イタリア語のマルチランゲージがサポートされたことです。すべて日本語によるマニュアルも用意されるとのことで、日本のユーザにとっては朗報となりました。加えて、Mac用のアプリケーションサポートの追加も大きなトピックです。
また、休憩を挟んだ後半部では、新しくなったEMSの詳細な事例紹介や「HASP SRM」新バージョンのデモなど、同社の新展開が披露された一日となりました。
- 日本セーフネット(株)
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