図研エルミック(株)は5月6日、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)が定めたセキュリティ用ネットワークビデオ製品のためのインターフェース規格のNVC部サブセットをパッケージソフトウェア化したミドルウェア「Ze-PRO IPmon」の販売開始を発表した。同社では昨年の10月にONVIFのNVTサブセット部(カメラ側)をリリース済みだが、今回のNVC部(クライアント側)のリリースにより、ONVIF規格を総括的に提供することが可能となった。
ONVIFインターフェース規格は、監視カメラなどのネットワークビデオ機器において、ライブ映像や音声、制御情報などを異なるメーカの製品同士でもやりとりできるようにするための標準規格。近年、監視カメラにもインターネットへの対応が求められているが、ONVIFが定める仕様はWebサービスをベースに策定されているため、異なるメーカ製の監視カメラを組合わせたシステムも容易に構築でき、保守・運用性も向上するため、ネットワーク監視カメラシステム構築のコストダウンを図ることができる。
Ze-PRO IPmonは、ONVIF Core Spec Ver.1.01のNVCの機能(サブセット)を実現するミドルウェア。NVC(Network Video Client)部は情報の表示や録画を行うビューアを指し、これに対しNVT(Network Video Transmitter)は画像や音声などの情報を提供する側(カメラ等)を指す。
「Ze-PRO IPmon」の特徴は以下の通り。
- ONVIF Core Spec Ver.1.0のNVCの機能(サブセット)を実現
- 強力なストリーミング配信機能をオプションで追加可能
- 動作環境:Windows(他環境にも随時対応予定)
- システム依存部を分離し、ポーティングが容易な構成
- サポート、カスタマイズ、システムインテグレーションサービスを提供
- 図研エルミック(株)
- URL:http://www.elwsc.co.jp/