ターボリナックス(株)と(株)ピルクスは、リアルタイムLinuxカーネルを採用した超小型ARMマルチファンクションボード「μPX-1(マイクロピーエックスワン)」を発表、5月31日より販売する。
μPX-1は、名刺半分サイズ(54mm×42mm)の超小型ARMマルチファンクションボード。ピルクスが開発し、ターボリナックスが日本総販売元として提供する。
リアルタイムLinuxカーネル(Linux 2.6.33)の採用により、リアルタイム性が求められる制御装置や計測器、ロボットなどのプラットフォームとして精度の高い動作が可能。またARM926EJ-SコアベースAtmel AT91SAM9263を搭載し、多様なニーズに対応する機能を小型ボード上で実現した。さらに、専用のオプション基板(上部・下部)でEthernetやUSB、KDDI通信モジュール、Bluetoothシリアルポート、GPIO(デジタル入出力)など各種インターフェース機能を拡張することができる。
OSはターボリナックスの組み込み向けLinuxディストリビューションをRPMパッケージで公開し、完全にオープンな開発環境をサポートする。
ターボリナックスでは、今後組み込みLinux市場における豊富な経験を生かし、デバイスドライバ開発や専用アプリケーション対応・移植ソフトウェア(ライブラリ)の提供など、総合的な受託開発サービスを合わせて提供する予定。さらに進んだ開発ニーズに対しても、各種組み込み機器や周辺機器に対応したユーザインターフェースやファームウェアなどの開発を行い、ハードウェア・ソフトウェア共に開発支援をワンストップで提供していくとのこと。
μPX-1の製品仕様は以下のとおり。
CPU | ARM9(AT91SAM9263 198MHz) |
SDRAM | 128MB |
フラッシュメモリ | 64MB |
I/O | ADC×8/MIC-IN/Audio-OUT(R/L)/JTAG/UART/microSDスロット |
OS | microPX-1専用リアルタイムLinuxカーネル |
サイズ | 54mm × 42mm |
専用オプション基板による拡張機能 | Ethernet、シリアル、USB、KDDI通信モジュール、Bluetoothシリアルポート、汎用入出力 |
製品構成は次の通り。
- microPX-1開発キット
- メイン基板
- マニュアル
- CD-ROM(クロス開発ツール/GUI開発環境/ソースコード等収納)
価格はオープン価格。
- μPX-1製品情報
- URL:http://www.pirkus.co.jp/products_upx1.html
- ターボリナックス(株)
- URL:http://www.turbolinux.co.jp/