TIS、ミックスネットワークのCMSを採用、OSSの活用で「au one」システム基盤を再構築

TIS⁠株⁠は6月16日、⁠株)ミックスネットワークのCMS「PUBLIS Enterprise」を採用し、KDDI⁠株⁠が提供するポータルサイト「au one」の編集・制作を行う⁠株⁠medibaのシステム基盤を再構築し、2010年3月に本格運用を開始したことを発表した。

今回の「au one」ポータルサイトのシステム基盤は、コンテンツ管理、アプリケーション開発、システムアーキテクチャにおける俊敏性・柔軟性・低コストの実現を目的に再構築された。コンテンツ管理には、Webサイト運営に関わる全てのフェーズを管理者自身で管理できるCMSプラットフォーム「PUBLIS Enterprise」を採用。また、アプリケーション開発環境にはCakePHPを主としたオープンソース(OSS)開発フレームワークが採用された。

medibaが「au one」サイトの再構築を行うにあたり、新規広告枠の追加や既存サービスへの機能追加、新しいサービスの追加、SEOや軽微なサイト修正などのサイト改修や維持に必要な時間と費用の軽減のために、成長に対応できるだけの拡張性やキャパシティ、ビジネスを中断しない安定性や継続性などの条件を満たすシステムの構築が重要だった。

そこで、TISは「au one」ユーザの満足度向上に向け、ミックスネットワークとともにCMSツール「PUBLIS Enterprise」とOSS開発フレームワークを活用したポータルサイトシステム基盤の構築をmedibaへ提案したところ、柔軟なコンテンツ管理の実現とともにOSSの活用によるシステム開発や運用コストの削減になると判断され、システム基盤の再構築を決定した。

新システム基盤では、以下のことを実現している。

①「コンテンツ管理業務」の俊敏性・柔軟性・低コストを実現
コンテンツとアプリケーションを分離したことで、サイトバナー追加や表示変更、カラム追加などHTMLレベルのコンテンツ修正には「PUBLIS Enterprise」を活用し、社外に依頼することなく社内で容易に修正が可能となった。
②「アプリケーション開発」の俊敏性・柔軟性・低コストを実現
サイトアプリケーションの改修や機能追加は、OSSによる開発フレームワークを活用し、さらにAPIを用意したことで開発スピードの向上と社内の内製化による低コスト化を実現した。
③「システムアーキテクチャ課題への対策」俊敏性・柔軟性・低コストを実現
システム負荷対策をCMSツールから切り離し、WebキャッシュサーバとCMSサーバ、Web/アプリケーションサーバに分散して実現。また、OSSのキャッシュサーバSquidを利用したことでコストの削減も実現している。
TIS⁠株⁠
URL:http://www.tis.co.jp/
⁠株⁠ミックスネットワーク
URL:http://www.micsnet.co.jp/

おすすめ記事

記事・ニュース一覧