米Googleは8月4日(現地時間)、コミュニケーションプラットフォームGoogle Waveの開発を終了することを同社のオフィシャルブログで明らかにした。
Google Waveは2009年の同社のイベント「Google I/O」で発表されたネット上でコミュニケーション、コラボレーションを取るためのツール。XMLベースの共同のドキュメントをアップデートしていくことで、即時性があり自由度の高いコミュニケーションを取ることが可能となる。既存の電子メールに置き換わるものとして期待されていた。gihyo.jpでも過去に連載記事として紹介したことがある。
ブログの投稿者は同社のバイスプレジデント Urs Hölzle(ウルス・ヘルツル)氏。同氏は開発中止の理由について、多くの忠実なファンを獲得したが、期待していたユーザからの採用がなかった点を挙げている。今後独立したプロダクトとしてWaveの開発を続ける予定はないが、Waveのサイトは2010年内は維持され、その後、リアルタイムに画像を共有したり、簡単にガジェットを作成できるといったWaveの技術要素は順次Googleの他のプロジェクトに受け継いでいくとしている。また、既存のWaveユーザのコンテンツについては、Wave上から簡単に他のシステムに移行できるツールを提供するとのこと。