リネオの組込みLinux高速起動ソリューションがフリースケールQorIQに対応

リネオソリューションズ⁠株⁠は9月13日、同社組込みLinux高速起動ソリューション「Warp!!」をフリースケール・セミコンダクタ「QorIQ P1022」に対応させたことを発表した。提供開始は9月30日の予定。なお、QorIQ P1022対応の「Warp!!」は、9月14日東京・目黒雅叙園で開催されるフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF Japan 2010)でデモ公開される予定。

フリースケールのQorIQ P1022は、600MHz~1GHzで動作するPower Architectureテクノロジに基づくe500コアをデュアルで搭載し、豊富な周辺機能とインターフェースを統合したSoCプロセッサ。先進の電力管理機能によりエネルギー効率に優れた組込み機器の設計を可能にし、OA機器や産業機器への採用が進んでいる。

「Warp!!」は、Linuxを採用した機器を高速に起動させるためのソフトウェアで、Linux標準のハイバネーションのコンセプトを拡張しリネオが独自に開発した高速起動テクノロジー。⁠Warp!!」を搭載することにより、電源がOFFの状態でスイッチを入れてシステムを利用可能な状態までに要する時間を約1/10に短縮することが可能。また、機器を利用していないときは完全に電源をOFFにでき、従来のような待機電力を消費することもない。

Linuxを搭載した組込み機器が広まるにともない「起動時間の長さ」が大きな課題となっていたが、リネオは2008年から組込み機器を高速に起動させる仕組みとして「Warp!!」を提供している。今回のQorIQ対応により、サポートするCPUアーキテクチャが拡大する。

リネオソリューションズ⁠株⁠
URL:http://www.lineo.co.jp/

おすすめ記事

記事・ニュース一覧