(株)KDDIウェブコミュニケーションズは9月21日、同社ホスティングブランド「CPI」のroot権限つき専用レンタルサーバー「カスタマイズエンジン」で、専用のサーバ環境を構築し、運用・保守等を同社が代行するオプション「フルマネージドサービス」を提供開始した。
一般的なroot権限付専用サーバは、Webサーバの設定やソフトウェアのインストールなど、すべてユーザ自身で構築・運用する必要があり、障害時もユーザが復旧作業を行わなければならない。一方、root権限のないマネージドタイプの専用サーバでは、構築・運用の手間や障害時のユーザによる対応が必要ないという利点がある反面、すでにサーバ環境が決められたサービスで、自由にアプリケーション等のインストールができないという制限があった。
今回提供の「フルマネージドサービス」は、root権限付専用サーバのroot権限を同社で預かり、サーバ環境構築から運用までを同社が行うサービス。インストールにroot権限が必要なソフトウェアを使用したい場合や、サーバの設定変更を行いたい場合なども同社で対応する。
同サービスでは、構築・運用できる内容がそれぞれ異なるスタンダード、ハイグレード、エクセレントの3種類のプランを設けた。ウェブやメール、データベース、FTP等、標準的なサーバ構築はもちろんのこと、上位プランでは3ヵ月ごとに負荷状況などを報告するサーバレポーティングや、年に2回実施するシステム脆弱性監査も可能。
自由度の高いサーバ環境上でコンテンツ制作のみに注力したいユーザや、技術者がいないためにroot権限付専用サーバーの導入を見送っていたユーザに最適とのこと。
またオプションとして、通常の二次復旧に加え、HDD障害が起きた際も初期環境構築状態まで復旧作業を行うフルマネージド二次復旧、指定のあったソフトウェアのインストール作業を行うソフトウェアインストール代行、現在利用中の他社環境からCPIに移行をする際に環境移行を代行するシステム移行サービスを新たに設けている。
フルマネージドサービスと対応する構築作業は以下の通り。
| スタンダード | ハイグレード | エクセレント |
Webサーバ構築 | ○ | ○ | ○ |
メールサーバ構築 | ○ | ○ | ○ |
DBサーバ構築 | ○ | ○ | ○ |
FTPサーバ構築 | ○ | ○ | ○ |
サーバ保守・監視 | ○ | ○ | ○ |
サーバレポーティング | - | ○ | ○ |
システム脆弱性監査 | - | - | ○ |
セキュリティ情報配信 | - | - | ○ |
料金(税込み)は以下の通り。
- スタンダード
- 初期費用 47,250円
- 月額費用 31,500円
- ハイグレード
- 初期費用 63,000円
- 月額費用 47,250円
- エクセレント
- 初期費用 105,000円
- 月額費用 63,000円
- 「CPI」専用サーバー カスタマイズエンジン(root権限付)
- URL:http://www.cpi.ad.jp/private/ce/
- (株)KDDIウェブコミュニケーションズ
- URL:http://www.kddi-webcommunications.co.jp/