(株)IDCフロンティアは、米Cloud.comのクラウド基盤ソフトウェアであるCloudStackを国内で初めて採用した、クラウドコンピューティングサービス「NOAHプラットフォームサービス」の提供を7月から開始する。
Cloud.comのCloudStackは、さまざまな仮想化ハイパーバイザーに対応し、仮想マシン、リソース、ワークロード、ストレージ、ネットワークなどの管理をリッチなUIと操作性で提供するオープンソースソフトウェア。Amazon AWSやCitrtix Cloud Center、VMwareのvCloudなどの各社クラウドフレームワークにも対応している。
企業システムがクラウドサービス利用を拡大する中、今後は国内のみならず海外の主要クラウドサービスやオンプレミス環境との連携がますます重要になると考えられる。こうした状況では、オープンな技術でサービスを提供することが必要との判断から、OSSであるCloud.comのCloudStackの採用に至ったという。
今回は、同社で2009年6月から国内データセンターで提供中のパブリック型クラウド「NOAH」にCloudStackを採用する。これにより、利用者自身で仮想マシンなどの構築・管理ができるだけでなく、API公開によるクラウドサービス全体の統合管理や、パブリックとプライベートクラウドのシームレスな連携が実現する。
7月から順次提供予定のNOAHの主な特長は次の通り。
- クレジットカード決済の利用でサインアップに5分、仮想マシンを5分で作成
- ポータル画面から仮想マシンの作成や物理サーバー追加などITリソースの管理が可能
- APIの公開により、クラウド管理サービスや他のインフラサービスとの連携を実現
- 東日本、西日本の国内複数拠点から提供地域の選択が可能
- 仮想マシンは従量・月額固定料金から選択、ネットワークは転送量に応じた課金
- 電話、Webによるテクニカルサポートの提供
- (株)IDCフロンティア
- URL:http://www.idcf.jp