中小企業のオンライン化を支援する「みんなのビジネスオンライン」、サービス開始

グーグル株式会社は2011年9月13日、中小企業向けのWebサイト制作支援サービス「みんなのビジネスオンライン」を発表した。

同社代表取締役 有馬誠氏は「我々ができることはインターネットによる支援。そこで取り組んだのが今回のサービス。世界一のICT基盤を持つ日本だが、その利活用にはまだ改善余地がある」と述べ、日本の中小企業を、インターネットの観点からサポートし、ビジネスの活性を目指すもの。

みんなのビジネスオンライン

みんなのビジネスオンライン

パートナー企業に、KDDI株式会社、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが共同プロモーションおよびWeb制作の電話サポート対応として参画し、また、独立行政法人中小企業基盤整備機構および特定非営利法人ITコーディネータ協会による中小企業に対するサポート/啓蒙などが行われる。

1年間無料、独自ドメインの利用も可能

みんなのビジネスオンラインは、中小企業や個人事業主であれば、無料で作成/1年間の利用が可能。独自ドメイン(.jp)の利用が可能な他、業態に合わせたテンプレートが、14業種84種類(公開時点)用意されている。

Web制作にはJimdoを採用したことで、7ステップ15分でのWebサイト制作が可能となっている。

Jimdoを利用することのメリット、制作および運用負荷の軽減について話す、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ SMB事業本部長 高畑哲平氏
Jimdoを利用することのメリット、制作および運用負荷の軽減について話す、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ SMB事業本部長 高畑哲平氏

Jimdoはドイツで開発されているWeb制作サービスで、とくに管理画面の操作性が高いことが特徴となっている。EC機能も実装(PayPalを利用)されており、コーポレートサイトやプロモーションサイト以外に、ECサイトも制作できるため、製造業各社、あるいは地域に根付いた商店の、オンライン販売にも向いている。

先行事例に神津島のサイトを

みんなのビジネスオンライン開始にあたって、神津島の観光支援サイトが先行事例として作成された。

先行事例として公開された神津島へ、いこう。- 神津島村商工会×神津島観光協会のサイト。神津島の魅力を伝える内容になっている
先行事例として公開された「神津島へ、いこう。- 神津島村商工会×神津島観光協会」のサイト。神津島の魅力を伝える内容になっている
神津島で130年以上営業してきた商店関庄商店のサイト。商品紹介の他、ネット通販も行っている
神津島で130年以上営業してきた商店「関庄商店」のサイト。商品紹介の他、ネット通販も行っている

申し込みはWebから、電話による認証を行う

みんなのビジネスオンラインは、中小企業・個人事業主であれば誰でも利用可能。利用にはWebサイトから申し込み、電話による認証が行われる。1年間は無料、その後は、月額1,470円で継続利用が可能となっている。

日本の中小企業におけるWebサイト保有企業率は24%(Google調査)と、Webサイトの利活用の改善こそが日本経済活性化につながるとして、オンラインからビジネスをサポートしていくことを誓った。
左から、KDDI株式会社代表取締役社長 田中孝司氏、神津島村商工会 土屋良顕氏、関庄商店 関亮彦氏、独立行政法人中小企業基盤整備機構理事長 前田正博氏、グーグル株式会社代表取締役 有馬誠氏
日本の中小企業におけるWebサイト保有企業率は24%(Google調査)と、Webサイトの利活用の改善こそが日本経済活性化につながるとして、オンラインからビジネスをサポートしていくことを誓った。左から、KDDI株式会社代表取締役社長 田中孝司氏、神津島村商工会 土屋良顕氏、関庄商店 関亮彦氏、独立行政法人中小企業基盤整備機構理事長 前田正博氏、グーグル株式会社代表取締役 有馬誠氏

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