社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は12月5日、今後IPv6への対処が必要となる企業、団体に向け、自由にIPv6のテストを行うことができるIPv6テストベッド(検証環境)を約1ヵ月間無料で提供することを発表した。
この環境を使って、自社ネットワークのIPv4/IPv6デュアルスタック化、サーバ・アプリケーションのIPv6化、デバイスのIPv6化に向けた検証といった、IPv4枯渇に向けて導入が必要とされている技術について、幅広く検証ができるという。
JPNICでは、すでにアジア太平洋地域のレジストリレベルでIPv4アドレスの在庫が枯渇し、ISPレベルでの在庫枯渇も現実味を帯びてきた状況で、特にネットワークに関連したサービスや機器を提供している企業では、IPv6技術の導入が必須になっている、と今回の検証環境の設置の背景についてコメントしている。
テストベッドの概要は以下の通り。
テストベッド設置場所 | 慶應塾大学新川崎タウンキャンパス |
費用 | 施設設備利用は無料。機材持ち込みの場合、輸送費は参加者が負担 |
テストベッドが提供する接続 | IPv4インターネットコネクティビティ(full route)
IPv6インターネットコネクティビティ(full route)
マルチホーム環境 |
検証期間 | テストベッド使用開始から1ヵ月程度 |
提供期間 | 2013年3月末まで(予定) |
利用申し込みは、まずJPNICサイトのIPv6対応テストベッド案内をよく読んだうえ、利用申込書(Excelファイル)の同意事項に同意、記入した後、v4tf-testbed-ap@nic.ad.jp宛にメールで送付する。申込書受領後、利用の可否がJPNICより連絡される。
- 日本ネットワークインフォメーションセンター
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