(株)永和システムマネジメントは、実機を使わずにアプリケーションの開発や単体テストをWindows環境で行うことができる統合開発環境「Program Development Kit for Microcomputer (PDK)」を5月中旬に発売する。
PDKは、家電や自動車などに組み込まれているマイコンを仮想化することにより、実機を使わずに組込みソフトウェアを開発できる統合開発環境。またマイコンの挙動再現などを自動化することにより、アプリケーションテストも効率化できる。
仮想化するターゲットとして任意のマイコンを定義可能で、ハードウェア仕様に合わせて周辺ハードウェアとの入出力、MPUとのIF(ハードウェアレジスタ、割り込み)を定義できる。
また、PDK単体でターゲットマイコン向けのプログラム実装~ビルドが可能。作成したプログラムは、若干のポーティングでターゲットマイコンへ移植可能。
さらに再現の難しい周辺ハードウェアの挙動を、厳密な時間軸で定義可能。動作遅延や入出力に伴うノイズ混入などの現象も再現できる。これにより、「シナリオ」ベースのテスト、「テストプログラム」ベースのテストと2種類の自動テストが可能で、仮想マイコンの動作内容と合わせて、テスト結果を確認することもできる。
販売予定価格(税込)は、1ライセンス21万円。
なお同製品は、2013年5月8日~10日に東京ビッグサイトにて開催される「組込みシステム開発技術展」(ESEC)の同社展示ブースにて展示される。
- (株)永和システムマネジメント/組込み技術センター
- URL:http://et.esm.co.jp/site/index.html