日本電信電話(株)(NTT)および(株)NTTデータは12月18日、並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアApache Hadoopおよびその関連のプロジェクトのコミッタに同社所属の3名のエンジニアが就任したことを発表した。
このほどHadoopのコミッタに就任したのは、NTTソフトウェアイノベーションセンタの小沢健史氏、およびNTTデータ 基盤システム事業本部の鯵坂明氏、岩崎正剛氏の3人。鯵坂氏、小沢氏はHadoop本体の、岩崎氏はHadoopのプロファイリングツールであるHTraceのコミッタとなる。
コミッタとは、Hadoopの開発やメンテナンスにおいて、プログラムを書き換える権限(コミット権)を持つ主要開発者のことで、現在、Hadoopの開発者として全世界で活躍する約3,000人(コントリビュータ)のうち、コミッタは約100人(2014年12月現在)。Hadoopにおいては、日本企業からの初のコミッタ就任となった。
NTTおよびNTTデータはHadoopのインテグレーションおよびサポートサービスをHadoop誕生の初期から続けており、現在同グループではHadoopインフラ関連で30名の技術者を擁し、うち10名はコントリビュータとしてコミュニティに関わっている。実際のコミュニティへの貢献実績として、2014年上半期には解決済みissue件数、貢献コード行数とも世界第4位になった。なお1~3位はHadoopサポートをメイン事業とする米Hortonworks、Cloudera、およびHadoopを世に送り出したYahoo!の3社。
今後同社は、コミッタとしてHadoopコミュニティを先導し、Apache Hadoop単体で機能、品質、互換性、ドキュメントなどを十分に整備、利用しやすいものなるよう貢献していきたいとのこと。
- NTTデータ Hadoopソリューション
- URL:http://oss.nttdata.co.jp/hadoop/