ファーストサーバ、ヤフーのIaaS基盤を利用したクラウドベースのホスティングサービス「Zenlogic」開始

ファーストサーバ⁠株⁠は2月5日、新サービスブランド「Zenlogic(ゼンロジック⁠⁠」とその第一弾となるホスティングサービス「Zenlogicホスティング」の開始を発表した。

新サービスの最大の特徴は、ホスティングの基盤としてヤフー株式会社のIaaSクラウド基盤(OpenStackベース)を採用している点。ユーザにはメモリ、CPU、ハードディスク等のリソースを保証でき、その増減も簡単に行える。従来のベストエフォート型では提供できなかったという。また新サービスでは一般的なSaaSと同様、サービスを改善し続けることができ、ユーザはハードウェアやインフラリソースの乗り換えを意識せずサービスを使い続ける事が可能。これも従来のホスティングではできなかった点。

またインフラ部分をヤフーに一括して任せることで、同社のエンジニアリングリソースをより顧客サービスに向け特化することができる。このほか、プロビジョニング・フレームワークを採用して、APIを介した外部サービス連携が可能となった。たとえばDNSは、この機能を使ってAWSのRoute53を利用し、ユーザにサービス提供している。

こうしたプラットフォームの採用によって、ユーザに提供するサービス品質を高めた上でその構築維持にかかる工数を従来の5分の1に削減できたという。

新サービスの説明を行うファーストサーバ⁠株⁠代表取締役社長の松竹昌人氏。同社ホスティングサービスのメインユーザである中小企業が求める可用性の高さとサービス導入、維持の容易さを両立させるために大きな決断をしたとのこと。
新サービスの説明を行うファーストサーバ(株)代表取締役社長の松竹昌人氏。同社ホスティングサービスのメインユーザである中小企業が求める可用性の高さとサービス導入、維持の容易さを両立させるために大きな決断をしたとのこと。

「Zenlogicホスティング」の利用価格は、最小構成のHDD100Gバイト、1vCPU、メモリ1Gバイトの構成で、月額2,980円(税抜)から。今後は現在同社のホスティングサービスを利用しているユーザにも移行ツールやサポートなどを提供し、順次新サービスへの移行を図っていく。

新サービスに提供されるIaaS基盤について説明するヤフー⁠株⁠開発本部 阪田 浩隆氏。障害発生時に自動フェイルオーバーする管理ノードを5冗長化、さらにOSまで含めた日次バックアップを物理的に分離したシステムで3世代分取得しているという。
新サービスに提供されるIaaS基盤について説明するヤフー(株)開発本部 阪田 浩隆氏。障害発生時に自動フェイルオーバーする管理ノードを5冗長化、さらにOSまで含めた日次バックアップを物理的に分離したシステムで3世代分取得しているという。
Zenlogicホスティング
URL:https://zenlogic.jp/

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