ファーストサーバ(株)は、同社のホスティングサービスZenlogicホスティング上で、米国の非営利団体ISRG(Internet Security Research Group)運営の無料SSLサーバ証明書「Let's Encrypt(レッツ エンクリプト)」の取り扱いを2月24日より開始した。
公共Wi-Fiやスマートデバイスの普及で、いつでもどこでもインターネットに接続できるようになり、安全な通信のための暗号化も必須となりつつある。Google等によるWebサイトのSSL対応の推奨や、主要ブラウザがSSLサーバ証明書のないWebサイトの表示に警告メッセージを出すなど、常時SSL化への動きが進んでいる。
一方で SSLサーバ証明書の普及は低く、ビジネス利用が大半の同社のレンタルサーバ利用者でもSSL証明書の導入率は11%程度とのこと。
「Let's Encrypt」はドメイン名の使用権限を確認し発行する「ドメイン認証(DV)」タイプの無料の証明書。プロジェクトは多くのネット企業やIT関連団体がスポンサーとして支援しており、主要なブラウザに対応している。導入は個人でも可能だが、手続きは煩雑で、3ヵ月ごとに更新が必要など、運用し続けるのは難しい面がある。同社のZenlogicホスティングサービスの中で利用することで、ファーストサーバが証明書の取得および設置を代行、更新を行ってくれるので、ユーザはめんどうな手順を踏むことなく無料で安全なサーバ証明書を導入できる。
すでにファーストサーバで提供している「組織認証(OV)」「拡張認証(EV)」タイプを含め、ユーザのニーズと予算に合わせて提供することで、同社のユーザの全WebサイトのSSL化を目指していく。
- 無料SSLサーバ証明書「Let's Encrypt」
- URL:https://zenlogic.jp/service/ssl/letsencrypt.html
- ファーストサーバ
- URL:https://www.firstserver.co.jp/