2016年6月17日、米COMSOL,Inc.は同社のマルチフィジックスシミュレーションソフトウェアCOMSOL Multiphysicsの最新バージョン5.2aを発表、同日から販売を開始した。日本では計測エンジアリングシステム(株)から発売されている。
COMSOL Multiphysicsは、数値法をベースに、物理学に基づいた問題のモデル化とシミュレーション用の汎用ソフトウェアプラットフォーム。30を超えるアドオンにより、電気、機械、流体、化学等のアプリケーションにシミュレーションUIを追加できる。技術計算、CAD、ECAD等に結合するためのインターフェースも用意されている。
バージョン5.2aでは新たに以下の3種類のソルバが追加された。
- SA-AMGソルバ
- 領域分割ソルバ
- 不連続ガラーキン法(DG)に基づく新たな陽解法ソルバ
作成されたシミュレーションはApplication Builderというツールを使い、他の人やアプリケーションに埋め込むことが可能。バージョン5.2aでは実行中のアプリケーションのUIをアプリケーションの設計者が変更したり、ユニットの取り扱いを一元管理できるほか、ハイパーリンクやビデオを埋め込むことができる。
また、COMSOL Client for WindowsまたはWebブラウザからCOMSOL Serverに接続することで、組織全体にアプリケーションを導入することが可能。COMSOL Serverソフトウェアでは、配色、ロゴ、画面に表示されるログなど、外観やスタイルをカスタマイズできるようになった。
- COMSOLバージョン 5.2リリースハイライト(製品のダウンロードも可能)
- URL:http://www.comsol.com/release/5.2