株式会社KDDIウェブコミュニケーションズは2017年5月24日、無料クラウドデザイン作成サービス「Canva」日本語版をリリースした。今回のリリースは、Canvaの開発元・運営元であるオーストラリアCanva, Inc.との日本における独占業務提携契約の締結によるもの。
- Canva日本語版
- https://www.canva.com/ja_jp/
誰もが手軽にデザインできる
Canvaの特徴は、その簡単な操作性。コンセプトは「誰でも簡単にデザインを作成できる」ことで、PC/iPhoneどちらの端末からでも直感的にわかるインターフェースが用意されている。
日本語版リリースにあたり、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役副社長の高畑哲平氏は「日本のデザインを変えたい」と力強くコメントし、Canvaが持つ有用性、これからの可能性に期待を込めた。
日本語版リリースにあたって高畑氏は、これまで同社が手がけてきた海外サービスの日本語化および展開を例に挙げ、とくに親和性が高いと考えられるJimdo(無料ホームページ作成サービス)との比較を行った。
Jimdoは、8年間で日本国内130万サイトに利用されているサービスだが、Canva日本語版では、2017年度内に100万人を目指したいとのこと。この目標値の裏付けとして「Webだけではないすべてのデザインに対応していること」「PCでもスマホでも誰もが手軽に使えること」を強く推した。
日本のユーザにさらに特化したサービスへ
Canvaはすでに英語版としては、日本国内でも利用されていたサービスで、すでに50,000人のユーザがいる。しかし、今回はその50,000人も含め、より多くの日本のユーザに寄せたサービスとするべく、次のような機能強化が行われる。
- 日本語フォント28種類追加
- 日本用レイアウト10,000種類追加(2017年度)
- 日本主要都市へのCanva Cafeの設置
3番目のCanva Cafeは、すでに同社がJimdoで実施し、成功を収めている各地域でのサポートコミュニティJimdo Cafeの実績を元に、Canva Cafeを展開していくもの。ちなみに、日本語版リリース前の段階で、英語版Canvaの利用者が多いのは、東京、横浜、名古屋、大阪、京都の5都市とのこと。この状況をふまえ、主要都市へのCanva Cafe設置を検討する。
この他、将来的にはAndroid版のリリース、また、印刷サービスとの連携など、日本の環境に合わせた展開が予定されていることも発表された。
利用にあたっては、無償のFree版と、フォルダの利用制限なしなど、制約なく、多機能・高機能で利用できるCanva for Work(月額9.95USドル(年間契約の場合))の2つの契約形態が用意されている。