エクセルソフト、ソフトウェア開発ツールスイート「インテル Parallel Studio XE」および「インテル System Studio」最新バージョン2020を発売

エクセルソフト⁠株⁠は、インテル コーポレーションが提供するアプリケーションのパフォーマンス向上のためのソフトウェア開発ツールスイートの新バージョン「インテルParallel Studio XE 2020」の日本国内での販売を2019年12月18日より開始した。

また同社は、インテル コーポレーションが提供する組込みシステムやIoTデバイス・アプリケーションを対象としたソフトウェア開発ツールスイートの新バージョン「インテルSystem Studio 2020」の日本国内での販売を2019年12月12日より開始した。

インテルParallel Studio XEとは

インテルParallel Studio XEは、エンタープライズ、クラウド、HPC、AI向けアプリケーションのパフォーマンスを向上し、開発者が少ない労力で、高速かつ安定した、スケーラブルな並列コードを作成できるように支援するツールスイートだ。現在および将来のインテルプラットフォームで最高のアプリケーション・パフォーマンスを引き出す必要があるソフトウェア開発者や、ドメイン・スペシャリストのさまざまなニーズに対応する。インテルParallel Studio XEは、Microsoft Windows、LinuxおよびmacOSをサポートし、C/C++、Fortran、およびPythonによるアプリケーションの開発および最適化を行うことが可能。

インテルSystem Studioとは

インテルSystem Studioは、システム/IoTデバイス・アプリケーション開発を単純化し、アプリケーション・パフォーマンスと電力効率を向上して、スマート・コネクテッド・デバイス・システムの信頼性の強化を支援する、使いやすいクロスプラットフォームのツールスイート。最適化コンパイラー、高度にチューニングされたライブラリー、解析ツール、デバッグツール、高度なクラウドコネクター、400を超えるセンサーへのアクセスを提供する。Microsoft WindowsをターゲットとしMicrosoft Visual Studio統合開発環境(IDE)を用いて、またはLinuxをターゲットとしEclipse統合開発環境(IDE)を用いて、C/C++ベースのアプリケーションの開発、検証および最適化を行うことが可能。

インテルParallel Studio XE 2020の主な新機能

アプリケーションのパフォーマンスを向上

ディープラーニング推論を高速化するために、インテル コンパイラー、インテル パフォーマンス・ライブラリー、および解析ツールで、第2世代インテルXeon スケーラブル・プロセッサーで利用可能なベクトル・ニューラル・ネットワーク命令(VNNI)を使用するインテル ディープラーニング・ブースト(インテルDLブースト)をサポート。

インテル Optane DC パーシステント・メモリーをサポート

従来の揮発性メモリーと同様の形状で最大512GBの容量を持つ不揮発性メモリーへのアクセスについても、インテルVTuneプロファイラーのメモリーアクセス解析により詳細を見ることが可能。

最新の標準規格に対応

Fortran 2018 (旧称Fortran 2015)機能のサポートが拡張された。

C++20の初期対応を含め、C++17サポートが拡張された。

OpenMP 4.5/OpenMP 5.0のサポートが拡張された。

インテルVTuneプロファイラーでの最適化

インテルVTuneプロファイラーのプラットフォーム・レベルの収集と解析で拡張された粗粒度のプロファイルを使用して、アプリケーション向けのプラットフォームの設定を理解し最適化することが可能。

HPC クラウドをサポート

AWS Parallel ClusterおよびAWS Elastic Fabric AdapterをサポートしたインテルMPIライブラリーを適用することで、MPIアプリケーションはクラウド上でも低レイテンシーと広帯域幅を実現可能。

最新のインテル プロセッサーをサポート

 インテルXeonスケーラブル・プロセッサー(開発コード名Cascade Lake/Cascade Lake AP/Cooper Lake/Ice Lake)を含む、現在および将来のインテル プロセッサーから最大限のパフォーマンスを引き出せるように支援します。

インテル System Studio 2020 の主な新機能

最新のインテル プロセッサーをサポート

第10世代インテルCoreプロセッサー(開発コード名Ice Lake、Comet Lake、Amber Lake⁠⁠、第2世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサー(開発コード名Cascade Lake⁠⁠、およびプロトタイプから生産へのパスを高速化する、新しいIoT開発キットを活用できるようになった。

詳細なパフォーマンス情報を提供するための新しい解析機能

  • インテルVTuneプロファイラー(旧称:インテルVTune Amplifier)は、Linuxへドライバーをインストールせずともより多くのデータを利用できるようになり、またI/O解析において新たにPCIeデバイスメトリックを表示できるようになった。加えて、プロセッサー・トレースを用いてごく短い時間のパフォーマンス異常を検出する実験的機能が追加された。システムのパフォーマンスと設定の問題は、プラットフォーム・プロファイラーにより識別することができる。
  • インテルAdvisorによるルーフライン解析において、L1、L2、L3、およびDRAMに対応するベクトル化キャッシュ・シミュレーションに基づいた情報が追加されるようになった。またパフォーマンス向上のためのガイダンスが拡張された。

インテルSystem Debuggerのユーザー・インターフェイスを改良

Eclipseに統合されたソースレベル・デバッガーとして使用できるよう新たに設計された。ターゲットデバイスのシステム全体のデバッグにすばやく取り掛かることができる。

オフロード計算をスピードアップ

OpenCLアプリケーションについて、インテル プロセッサー(CPU、GPU/インテル プロセッサー・グラフィックス)向けに、さらにパフォーマンスが最適化されたバイナリーの生成が可能。

リモート開発機能を改良

新たなDockerプラットフォームをユーザーが選択可能になり、インテル ディストリビューションのOpenVINOツールキットにより最適化されたディープラーニング推論/コンピューター・ビジョンのプロジェクトをリモートで開発しやすくなった。

最新の標準規格に対応

インテルC++コンパイラーによるC++17のサポート範囲の拡大およびC++20への初期対応が行われた。

価格

製品名価格(税込み)
インテルParallel Studio XE 2020 Cluster Edition for Windows495,000円
インテルParallel Studio XE 2020 Cluster Edition for Linux495,000円
インテルSystem Studio 2020 Ultimate Edition for Windows403,000円
インテルSystem Studio 2020 Ultimate Edition for Linux403,000円
製品の詳細については、同社ウェブページを参照のこと。 https://www.xlsoft.com/jp/products/intel/index.html

おすすめ記事

記事・ニュース一覧