グレープシティ株式会社は、業務アプリケーション開発を支援する「SpreadJS(スプレッドJS)」の新バージョン「V13J」を2020年1月22日(水)にリリースした。SpreadJSは、WebアプリケーションでMicrosoft ExcelライクなUIを実現するJavaScript製品。
SpreadJSは、フィルタや表計算関数、条件付き書式など、豊富なExcel互換機能を搭載したスプレッドシートをブラウザ上に描画し、エンドユーザーになじみのあるUIと操作性を提供する。新バージョン「V13J」では、「テンプレート型セル」や「項目選択型セル」、「ドロップダウンオブジェクト」機能といったセルに関する新機能を数多く搭載し、今まで以上にカスタマイズ性の高い柔軟なシート設計が可能となった。
また、表をデータとして管理できる「テーブル機能」で、集計行の表示やコンテキストメニューからの行列挿入と削除ができるようになった。「チャート機能」では、マーカーのカスタマイズと近似曲線の表示に対応し訴求力のあるデータ表示を実現できる。
さらに、ピクセル単位のスクロールやセルの自動マージ機能など、30を超える機能追加および強化が行われている。大幅に強化したSpreadJSを利用することで、ExcelライクなUIをより簡便に開発することが可能になる。このほか、SpreadJSの機能を無料で試すことができるデモアプリケーションを、さらに使いやすくリニューアルしたことに加え、「オンラインデザイナ」のデモアプリケーションが利用できるようになった。
SpreadJS V13Jの新機能(一部)
テンプレート型セル
1つのセルに複数の情報を表示する「テンプレート型セル」を搭載。シート上に作成したテンプレートの情報を参照し、単一セル上に複数のデータを表示できる。テンプレートには表示するテキストデータのバインド情報に加えて、数式や書式、画像などを設定可能。
項目選択型セル
ラジオボタンリストやチェックボタンリスト、ボタンリストといったリストをセル内に表示できる。セル内に表示されるリストは単一選択や複数選択が可能。加えて、リスト項目の間隔や並ぶ方向などを設定することもできる。また、ボタンリストでは背景色の指定などの項目スタイルのカスタマイズにも対応した。
ドロップダウンオブジェクト
セルボタンに関連付けることで、さまざまな機能を持ったオブジェクトをドロップダウンとして表示する機能を搭載した。ドロップダウンとして表示できるオブジェクトの種類はカレンダー、月ピッカー、時刻ピッカー、電卓、色ピッカー、スライダー、リスト、ワークフローの8種類。
自動マージ
隣接するセルの値が同じ場合に自動的にセルをマージする機能が追加された。データの初期表示時はもちろんのことソートやフィルタ時にも自動でマージし、視認しやすいデータ表示を実現する。
※これ以外の追加機能などSpreadJSの詳細は、製品ページを参照のこと。
新ライセンス「テスト配布ライセンス」の発売
JavaScript製品の新ライセンス「テスト配布ライセンス」が1月22日(水)より発売される。「テスト配布ライセンス」はアプリケーションの本番環境と並行して運用するテスト環境への配布で利用できるライセンス。これにより、動作検証環境やステージング環境に対するアプリケーション配布を安価で実現できる。
※JavaScript 製品「テスト配布ライセンス」についての詳細は、「テスト配布ライセンス」ページを参照のこと。
価格
SpreadJSは、1年定額制のサブスクリプション方式で販売され、初回費用は、1開発ライセンスが165,000円(税込)、1配布ライセンス(1ドメイン)が660,000円(税込)。また、開発ライセンス・配布ライセンスの2年目以降のリニューアル(更新)価格は、両ライセンスとも165,000円(税込)となる。また「テスト配布ライセンス」については下表の通り。
SpreadJS価格表 | サブスクリプション価格(税込)※ |
イニシャル(初回) | リニューアル(更新) |
配布ライセンス | 660,000円 | 165,000円 |
(新)テスト配布ライセンス | 330,000円 | 82,500円 |
※ドメインもしくは1 IPアドレスあたり
注:ネットワーク上の特定のドメイン名(プライマリドメイン、サブドメイン)、もしくはIPアドレスは、それぞれ1つの単位としてカウントされる。