JavaOneもついに最終日。午前中にはJavaの産みの親、James Gosling氏によるGeneral Sessionが行われました。毎年同氏のSessionは、その年のJavaOneで発表された新技術やJavaOne Pavilionで見つけたデモ、DUKE'S CHOICE AWARD受賞技術などのさまざまなJava技術を紹介し、Javaの持つポテンシャルや将来性を伝える内容となっています。今回はどのような内容だったのか? 写真レポートで速報します。
JAVA+JOHN GAGE=THANK YOU
Sessionスタート前には、JavaOneのホスト役を務めたJohn Gage氏への感謝の意を込めたメッセージビデオが流され、これまでの貢献に対する表彰が行われました。表彰には、Gosling氏の他、Jonathan Schwartz氏、Rich Green氏、Chris Melissions氏から「Dukeトロフィー」が渡され、また、今回Gosling氏が着ていたオリジナルTシャツのデザインが贈られました。
Extreme Innovation JavaOne Edition
さて、いよいよ最後のSessionの始まりです。今回のテーマは「Extreme Innovation JavaOne Editon」。進行役はもちろんこの人、James Gosling氏です。
今回は全部で11のプレゼンが行われました。どのプレゼンも、紹介するたびにGosling氏自身がワクワクし、楽しんでいる様子が聴講者にも伝わってきたのがとても印象的です。
今回発表されたテーマ
Extreme Innovation JavaOne Editionで、
今回発表されたテーマ(続き)
各プレゼンの詳細については、次回以降の「JavaOneフォローアップレポート」にてお届けします!お楽しみに。
また来年―次回は2009年6月
今年もあっという間の4日間が過ぎました。今回は、昨年発表されたJavaFXをフォローアップする内容が多く見られました。とくに、実装レベルでのデモが行われたり、ロードマップが発表されたことで、開発者たちの期待も高まったのではないでしょうか。一方で残念だったのが、開発環境やオーサリングツールといった部分に関しては目立った提示がなかったことです。これからのJavaFXの普及については、この点のアップデートが鍵になるのではないでしょうか。
またJavaFX以外にも、Java MEやJava EE技術の最新版の動向および拡張技術など、Javaを実用化する方向性が強まった内容が多数見られました。さらに、ここ数年の流れであるJavaVM上でのスクリプト言語については、今年も注目の的の1つとなっていました。とくに、昨年注目を集めていたJRubyに加えて、JythonやGroovyなど、さまざまな言語の実装系の存在感が高まっていた印象があります。また、最新版NetBeans 6.1でのスクリプト言語サポートが強化されたことを受け、今後ますますJava開発者にとってのスクリプト言語の位置付けが高まるものと思われます。
その他、リリースされたばかりのOpenSolarisや、先日Sunが買収したMySQLに関連した展示やセッションも行われるなど、Javaを中心としたオープンソース戦略の色が強まったイベントでした。
次回は2009年6月2~5日までの4日間の開催が予定されています。ご興味をお持ちになった方は、ぜひ足を運んで、世界最大のJavaイベントを体感してみてください。