AR空間に音声メモを貼付けられる「VoiSticky」  
最初に米澤朋子氏から発表されたのが、スマートフォンを使ってAR空間に音声メモを貼付けることができるというサービス。貼付けたメモは他の人と共有できる他、端末に向かってすぅーと言ってAR状の空間に置いた音声メモをはがすことができる。特定の場所に置かれた看板やモノにあわせた適した音声メモを設置することで面白そうな使い方ができそうだと想像力を刺激させられるサービスだ。  
VoiSticky 
 
 
電気使用料の変化をリアルタイムでWebに可視化する「Energy Literacy Platform」  
株式会社Sassorから発表されたのが家庭内で使われている電気機器の使用量をリアルタイムでブラウザから確認できるサービス。電気使用量の計測は、コンセントと計測をする電気機器の間に専用のモジュールをはさむことで行われる。 
機器別の電気使用量、電気代がリアルタムでグラフ形式などで確認ができる他、iPhoneからの遠隔操作でモジュールに接続されている電気機器の状態の確認や電源のオンオフをすることもできる。  
家電の利用状況を分析することで、自宅のセキュリティ管理や遠隔介護システムへの応用ができる点が面白い。 
Energy Literacy Platform 
 
 
絵を描いて似た画像を探せる「GazoPa」  
日立アメリカから発表されたのが、絵を描くことでその画像と似た画像を検索できるというサービス。さらにこのサービスを応用して、高級ブランドのファッションアイテムに似た安価な類似商品を検索できるというサービスが紹介された。  
GazoPa 
 
 
英語の文章を自動添削してくれる「Lingo」  
英文をブラウザ上で書けば、間違っているところを理由まで含めて指摘してくれて修正ができるのがLingoだ。ブラウザに組み込むプラグインタイプとなっており、Wordについている単語チェックならぬ、センテンスコレクション機能を利用してブラウザから送るメール、TwitterやSNSへの書き込んだ英文を添削することができ、英語が得意な人でなくとも自然な英文をアウトプットすることが可能になる。独自データベースで正しい英文と間違った英文を数千件集め、特徴点を抽出して解析を行っているとのこと。来年中にアルファ版の公開を目指している。      
Lingo 
 
 
ブラウザを使って社内の業務フローが簡単に作成できる「Questra BPM Suite」  
社内の業務フローを誰でもブラウザで描くだけですぐに作成ができ、誰でも修正できるというサービス。社内の業務が見えない、どのような資料がどれだけあって、どこでとまっているのかをブラウザ上ですべて可視化したい、という社内のワークフローへの欲求を解決するために作られたブラウザベースのBPM(Business Process Management)である。http://store.questetra.com/ja/     にて無料体験版が公開されている。      
Questra BPM Suite 
 
 
Twitterのつぶやきをまとめるtogetterの海外展開「Chirpstory」  
Twitterのつぶやきをまとめることができる国内で注目されているTogetter というサービスの海外版がIVSのLaunch Pad中に公開された。プレゼン中にトウギャッターの吉田俊明氏が開始ボタンをクリックし、英語版サービスがリリースされた。名称はChirpstory で、英語版ではネイティブによるユーザインターフェースの翻訳に加えて、機能をシンプルに絞り込んだ他、ユーザからコンテンツにフォーカスした見せ方にしたという。    
Chirpstory 
 
 
1万人のマーケティングデータの解析が集約されたiPadアプリ「MCS2010」  
ユビキタスエンターテインメントの清水亮氏から発表されたのが、アスキー総研によって10,000人を対象に集計された30万円のマーケティングデータを1万円のiPadアプリとして提供したもの。自分と異なる世代の趣味趣向や利用しているサービスについてすぐに解析できるデモが行われた。同ソフトの2011年版ではスマートフォンやSNSアプリ、クラウドサービスに関する調査情報が入りIT業界関係者にとってはより興味深いものになるという。  
MCS2010 
 
 
FlashアプリにFlash広告を低負荷に掲載できる「SQiY」  
SQiYはFlashにFlashパーツをリアルタイムに合成するサーバアプリケーション。ソーシャルゲームのFlashアプリなどにFlash広告やFlashコンテンツを載せることができる。Flash系アプリは高負荷になりがちだが、負荷を抑え開発のリソースを30%削減できるようにした。 
SQiY 
 
 
Flashを使ったモバイルサイト向けCMS「Odette Lite」  
ORSOから発表されたFcMS Flash Creative Management System 「 Odette Lite」Flashを前提にしたモバイルサイト運用向きのCMSで、各ページごとのPVなどの確認もできる。Flashを多用したモバイルサイトの構築、運用、管理が手軽にでき月額29、800円の利用料金となっている。     
Odette Lite 
 
 
はてなの位置情報サービス「はてなココ」  
地元京都のベンチャー、はてなから紹介されたのが「はてなココ」 。FourSquareなど他の位置情報系サービスとの差別化のポイントが写真を手軽に投稿できることと、はてなスターとの連携。はてなココを使っていると、はてなスターがたくさんもらえやすくなっているという。    
はてなココ 
 
 
自分の友達が使っているAndroidアプリがわかる「AndFriends」  
他のユーザーがどんなAndroidアプリを使っているのかがわかるAndFriends。自分の友達のネットワーク内のAndroidアプリのランキングや新着Androidアプリをチェックできる。どのようなアプリを使っているかで付与されるバッチ情報が充実しており、例えばファイナンス関連のアプリを5つ以上使っていると、Wall Streeterというバッチがもらえる。バッチ情報をもとにユーザーのソートもでき、自分の好みのアプリを探し出すことができる。   
AndFriends 
 
 
ブラウザ上でアバターが表示され同じページを見ている人とやりとりができる「Cheerz」  
ツールバーをインストールするとブラウザ上にアバターが表示され、同じページを見ている人同士でチャットしたりお気にいりの情報をやりとりできるサービス。注目されている記事や炎上している記事に集まっている人同士でのリアルタイムのコミュニケーションが楽しめる。アバター用のコンテンツにアイテム課金をするビジネスモデルとなっている。 
Cheerz 
 
 
電気機器をボットで擬人化してコミュケーションを行う「BOTSPACE」  
リモコンというUIではなく電気機器をボットで擬人化し、言葉でコミュニケーションしながら操作をするというサービス。iPad上でボットとチャットをして機器を操作する。 
BOTSPACE 
 
 
リアルタイムのニュースやクチコミを分析する株ロボット 
最後にホットリンクの内山社長から発表されたのがリアルタイムのニュース、クチコミの分析が含まれている投資アルゴリズムにより株価を予測するロボット。自腹で2,400万円出してこのロボットに運用をまかせたところ+70%の運用益がでたという。 
株ロボット 
 
 
審査員による投票の結果、優勝という評価を得たのが最後の株ロボット。だがTwitterのTL上ではさまざまな評価が投稿され、各サービスとも参加者から大きな注目を集めていた。  
IVSのLaunchPadは米国での新規サービス発表の最高の場として知られるTechCrunch 50同様、新規サービスへの耳目を集める上では国内ではまたとない場と言えるだろう。自信のある人にはぜひ次回のIVSのLaunchPadでの発表に挑戦をして頂きたい。 
LaunchPad表彰式の様子