現地時間2011年4月14日16:00、MIX11が閉幕しました。Internet Explorer 10 Platform Previewのリリースに始まり、HTML5/CSS3などのWeb標準、Windows Web Platform、Windows Phone 7、Silverlight、Kinectと多様なテクノロジーのアップデートを見ることができました。
さて、これまでの連載では発表内容を中心に、技術的解説を中心にお届けしてきました。今回は趣向を変えて、写真とともにMIX11の様子をお届けします。
キーノート&ブレイクアウトセッション
MIX11参加者にとって一番の楽しみは何と言っても、キーノートとその後に行われるブレイクアウトセッションです。キーノートでは、毎年さまざまな新発表やテクノロジーのアップデートが、そして、ブレイクアウトセッションでは、キーノートで発表された内容やMicrosoftの各種Web技術のフォローアップが行われます。
キーノート会場となるのが最も大きな、Mandalay Bay Ballroom。開演前から満員に
キーノートの模様はインターネットによるライブ配信が行われる。カメラマンの準備もばっちり
初日のキーノートでは、その日の内容をペインティングで表すパフォーマンスが行われました。描き手が感じたMIX11が描かれました。
キーノート開始直前から描き始め、キーノート終了後に完成
完成したペインティング作品は会場内に飾られていた
ブレイクアウトセッションは、3日間を通じて合計110を超えるプログラムが組まれました。キーノートの話題に関連した「Internet Explorer Session(TBA) 」や「Windows Phone Session(TBA) 」など、TBA(To Be Announced) 、つまり当日まで発表されないものや、「 HTML5 for Silverlight Developers」「 Facebook Development in .NET」といった、具体的なテクノロジーにフォーカスした技術者向けの内容、「 Making Money with Application on Windows Phone」など毛色の変わったものまで、魅力的な内容ばかりでした。
ちなみに、今回注目トピックとなったWindows Phone 7に関しては、2日目以降で11ものTBAセッションが行われました。
ブレイクアウトセッションの会場。キーノートに比べると小さい会場ながらも熱気は同じかそれ以上
人気セッションは満席で入ることすらできない
フリースペースこそMIXの醍醐味
今回の開催場所となったMandalay Bayホテルは、世界で4番目に大きなホテルです。会場スペースとなった会議スペース一体だけでも大変広く、部屋と部屋をつなげる廊下も長くあります。MIXでは、この廊下やラウンジなどのフリースペースも大事な会場の一部となっており、交流という観点で言えば、醍醐味が凝縮された場所になるのです。
というのも、各種セッションルームから一歩でれば、世界各地から集まったデベロッパー・クリエイター、ときにセッションスピーカーが歩いているからです。皆、セッション後の情報交換、クリエイター同士の交流など、思い思いの形で、MIX11を満喫していました。
MIX11 Participants Onlyの看板。期間中、ここから先はMIX11参加者だけのもの
ラウンジでは、同じテーブルに座り手持ちのマシンを使いながら情報交換をする姿が至る所で見られた
合間合間にドリンクとスナックが配られるスペースが。ここで参加者たちは燃料補給を
MIX11を終日楽しむためにはエネルギーも重要!ということで、RedbullやROCKSTARなどの栄養ドリンクが常に配られていた
憩いの場所、ランチスペース
MIX11では、開催期間中、参加者にランチが提供されます。キーノート会場と同じく、ここも非常に大きなスペースが用意されていました。
「広い!」と言いたくなるランチスペース
ビュッフェスタイルで思い思いのメニューと分量を
MIX11は、キーノートやブレイクアウトセッションのようなセミナー形式のプログラム以外に、デモや説明を聞くことができる展示スペースも用意されています。
展示スペースも見どころ満載その1:The Commons
オフィシャルの展示スペースとなっていたのが、ここ「The Commons」 。Microsoft関連の技術、スポンサーなど、バラエティに富んだブースが多数展示していました。
The Commonsを入ったところ。名前の通り、参加者の誰もが自由に行き来できる
Windows Phone 7のブース。存在感が一番大きかった
Windows Phone 7を搭載した端末が多数展示されていた。早く日本にも入ってきてもらいたい!
Microsoft Translatorのブース。これはWebサービスとして提供される翻訳ツール
試しにgihyo.jpを翻訳してもらったところ、きちんと英訳された
Windows Azureのブース。キーノートではあまり取り上げられなかったが、Access Control ServiceやAppFabricなど興味深いテーマのブレイクアウトセッションが見られた
初日のキーノートの主役、Windows Web Platformのブース。WebMatrixやASP.NET MVC 3など、今回も注目技術が多数登場した
Microsftのデザインスイート、Expressionのブース
初日のキーノートに登場したHTML5版パックマン。実際に楽しむこともできた
The Commons内にも共有スペースが
展示スペースも見どころ満載その2:The Connect Lounge
ランチスペースと同じ場所に用意されているのが「The Connect Lounge」 。参加者のちょっとした息抜き用の展示や、キーノートで登場したデモンストレーションが展示されていました。
2日目のキーノートで登場したKinectコントロールの椅子「Jellybean」 。2日目には、実際に会場で動かすデモも行われていた
なんと!日本から「京商(KYOSHO) 」が。今回ブロンズスポンサーでの協賛を行い、臨時のラジコンスペースを設けていた。会場にいた同社石原氏に伺ったところ「参加者にエンジニアが多いせいか、こういうもの(ラジコン)に対しても好意的で皆楽しんでくれました」とのこと
Microsoftのエンタテインメントと言えばX360。見ているとイベントそっちのけで、本気になって遊んでいる参加者も(笑)
技術満載、情報満載の充実した4日間
4月11日のBoot Campを含め、合計4日間、見どころ満載の充実したイベントになりました。単に技術や情報を公開するだけではなく、その先にいるデベロッパー・エンジニアたちが交流し、その先にある“ Webの未来” に近づくことができたイベントだったのではないでしょうか。
参加者全員に配布されたKinectを手にする人たち(左) 。ちなみに担当はプレス枠のためもらうことができなかった。残念
MIX11のキーノートおよびセッションについては公式サイトにて動画を始め、情報が公開されています。本連載をお読み頂き、興味を持った方はぜひご覧ください。
MIX11閉幕後。エレベータを下りる参加者の顔もどこか寂しそう
現地から速報の形でお届けした本連載も、現地からの情報は今回で終了です。後日、サマリと振り返り、今後の展望をまとめた記事を公開する他、gihyo.jpでは、今回のイベントで収集した情報を活かした記事を公開していきます。お楽しみに!