ランチは蕎麦ヌードルサラダ(奇妙な味だ)と小さいタルトを2、3個ほおばってすませ、さてこのあたりで午前中のセッションに独断的感想を付け加えておこう。
エキスパート・パネルの1回目の座長でeBayからGoogleまで数々のスタートアップを巨大企業に育てあげてきた伝説的ベンチャーキャピタリスト、マイケル・モリッツは小柄で油気の抜けた地味な英国紳士(生まれはウェールズだという)。ハリー・ポッターに出てくるような古風なパブリックスクールの学年主任の歴史の先生といった雰囲気だ。
デビッド・ファイロはなかなか表に出てこないのでマイケル・モリッツに「ミステリーマン」と呼ばれていた。それでもモリッツに「きみが Yahoo!以外で日ごろ一番愛用しているサイトは?」と質問されて、「セコイア・キャピタル」(モリッツらが創立したベンチャーキャピタル)と答えて笑いを誘っていた。
モザイクの開発者、マーク・アンドリーセンは「自分が長年CTOをやったので側で見ていてよくわかるが、CEOぐらいタフな商売はない、CEOの能力は毎日無限に悪いニュースに耐えることになる」などと述懐。
第二回プレゼンが始まっている。携帯電話サービスのYapは、音声認識技術によって音声をSMS用にテキスト化するサービス。パキスタン出身のブロガー、Om Malikは興味をそそられたようでメカニズムを詳しく訪ねていたが、マーク・アンドリーセンは「おれは国際電話なんかかけないから興味ない」と豪語。
と、このあたりで突然プレゼン中の会場がインターネットに接続しなくなり、運営スタッフたちが慌てる。
結局1時間くらいで復帰したが…そんなこんなで続きはまた明日。
(続く)