11月19日~22日の日程で東京、秋葉原コンベンションホールにて 開催中の「Internet Week 2007」での1セッション「セキュリティホール memo BoF」が11月20日に開かれ、その中で技術評論社の情報誌「Software Design」と、IT技術情報誌をとりまく状況について、同誌編集長の馮富久(ふぉん とみひさ)が講演を行いました。
Internet Weekは、その名の通りインターネットのインフラを支える技術や研究に関わる人々が集まり、最新トピックや基盤技術に関する情報を交換、議論するカンファレンスです。その中のセッションのひとつとして毎年行われているのが「セキュリティホール memo BoF」。「セキュリティホール memo」とは、龍谷大学 電子情報学科の小島 肇氏が運営する日本でも有数のセキュリティ情報サイトで、このBoFは、年に一度のオフラインイベントとして日本のセキュリティ技術者がこぞって注目する集まりでもあります。
ここ何年かはIT系出版関係者による出版界の情報についての講演が用意されていましたが、今年はその“お鉢”が技術評論社に回ってきた形です。「Software Design」の創刊以来の流れ、そしてその間の同誌を取り巻く状況、また昨今のIT出版の状況と技術情報誌のあり方について、日ごろあまり聞けないような突っ込んだ話が展開されました。
このほか、技術的な話題として、フォティーンフォティ技術研究所の金居良治氏によるOSのシステムコールフックをモニタすることによってOSカーネルへの攻撃を検出する技術についての講演、そして仮想化技術についての著作も多い宮本久仁男氏によるVM(仮想マシン)の脆弱性や利用上の注意点についての講演が行われ、こちらも非常に濃い内容のセッションとなりました。