第2回gihyo.jp FreeBSD勉強会開催―「リモート管理の活用法とシステムトラブル対応の基礎」

6月18日、株式会社技術評論社オフィスにて「第2回gihyo.jp FreeBSD勉強会」が開催されました。この勉強会は、FreeBSDコミッタである佐藤広生氏、後藤大地氏両名の立案がきっかけで、Software Design⁠FreeBSD Expert』や、FreeBSD Daily Topicsを発行する技術評論社が運営母体となり開催される勉強会です。

今回も、定員を大幅に超える40名の応募がありました。

第2回「リモート管理の活用法とシステムトラブル対応の基礎」

第2回のテーマはFreeBSDによる「リモート管理の活用法とシステムトラブル対応の基礎」と題した内容で、実行委員の一人である佐藤広生氏がスピーカーを務めました。

第2回スピーカーを務めた佐藤広生氏
第2回スピーカーを務めた佐藤広生氏

リモート管理の必要性

まず、講義の始まりにあたって、リモート管理の必要性について紹介しました。たとえば、1Uラックマウントサーバの場合、物理的なアクセスが難しいことが想定されるとし、その際、ソフトとハードの操作による管理があることを説明しました。さらに、具体的に、ソフトであればOSに頼る方法/頼らない方法と分け、ハードであれば電源操作や構成変更といった手順を紹介しました。

そして、今回の話のターゲットとして、

  • ハードウェアの操作(電源まわり)
  • ソフトウェアの操作(OSへのログイン/OSの強制停止)

のセグメントに分けて、講義が進みました。

基礎技術をしっかりと使う

今回の講義では、FreeBSDでの管理はもちろん、UNIX系各種OSにも適用できる、応用度の高い内容が盛り込まれました。たとえばSSHによるリモートログインやscreenによるセッション管理といった基本について、図解に加えてデモを交えながら紹介しました。

こういった管理手順は、聞いた段階では「知ってる」と思いがちですが、実際に管理するときにすぐに思い出せるかどうか、そういった慣れが重要となります。

佐藤氏の講義は、そういった基本の重要性を再認識させられる内容で展開されました。

今回、約2時間を超える講義を、皆集中して、中にはメモを取りながら真剣に聴講していた
今回、約2時間を超える講義を、皆集中して、中にはメモを取りながら真剣に聴講していた

実践的な話題もふんだんに

さらに、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)に対応した方法など、最近のトレンドに合わせた内容や、コンソールアクセスの集約方法として/usr/local/etc/conserver.cfと呼ばれる設定ファイルの記述方法など、実践的かつすぐに使えるTipsも多数紹介されました。

その他、当日の資料は以下URLからダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧