日立製作所「Cosminexus Day」開催

⁠株⁠日立製作所は2010年2月25日、東京ミッドタウンホール(東京・六本木)にて、SOAプラットフォームCosminexusを中心とした「Cosminexus Day~今こそ見せよう日本の現場力~」を開催した。

会場の東京ミッドタウンホール
会場の東京ミッドタウンホール

時流の変化を的確に捉えることの重要性を力説-基調講演から

日立製作所ソフトウェア事業部の坂上秀昭氏による開会のあいさつの後、⁠IT業界で負けないための3つのポイント」と題して、船井総合研究所の長島淳治氏による特別講演が行われ、現在が不況であることをしっかりと認識することと、市場やユーザの心理の変化を把握することの重要性を説いた。

また、⁠人の営みにはリズムがあり、それを見極めることが重要」という。⁠景気の波⁠という言葉があるように、大局で見ると景気はだいたい8~9年周期で好況/不況を繰り返しているが(ちなみに、より大局で見たとき、現在は80年周期で起こるとされる大恐慌期にも差しかかっている⁠⁠、長島氏の分析によると、このような現象は景気に限らず、人間が関与する活動全般で観測できるという。

満員となった特別講演会場
満員となった特別講演会場

IT業界におけるビジネスモデルの変化

IT業界の場合はまだ歳月が浅いが、長期で見ると、これまでは「所有」する時代であったのに対して、これからは「使用」する時代になると分析。その中で、およそ15年周期で集中化と分散化を繰り返しており、現在はクラウドコンピューティングなどに代表される、集中化の周期に突入したと見る。

また、⁠使用」の時代にあっては、作る(開発する)ことへの付加価値が減ること。そして、既存のサービスをうまく組み合わせて提案・提供できるコーディネート能力が、今後ますます重要になることを説いた。

船井総合研究所チームリーダー 長島淳治氏
船井総合研究所チームリーダー 長島淳治氏

Fast&Reliableを実現するCosminexus

続く主催者講演では、日立製作所ソフトウェア事業部の尾花学氏が、1月に発表されたばかりのCosminexus V8.5が持つ柔軟性・即応性を紹介し、前段の長島氏の講演にもあった「変化」に対応していることを強調した。

デモンストレーションも行われ、GUIベースで既存のシステムをつなぎ、新たなサービスを構築する様子や、Cosminexus V8.5のストリームデータ処理技術を応用して、システムの負荷を瞬時に分析し、グラフ等を用いて見える化する「リアルタイムモニタリング」などを披露した。

最後に、日立の展開するクラウドソリューション「Harmonious Cloud」においても、新しいサービスをすばやく・高信頼で構築できる~Fast&Reliableを実現するCosminexusの優位性を強調し、講演を結んだ。

リアルタイムモニタリングのデモンストレーション
リアルタイムモニタリングのデモンストレーション

各セッションと展示コーナー

その後の個別のセッションは、⁠経営スピード向上トラック」⁠生産向上トラック」⁠パートナートラック」の3トラックに分かれて実施され、クラウドの事例や展望が多く紹介された。

事前登録者数が800人を越えたということもあり、休憩時間には通路や展示コーナーに人があふれており、熱気に包まれた催しとなった。

展示コーナーの様子
展示コーナーの様子
認定資格制度ブースでは、抽選で弊社刊行の『Cosminexus認定エンジニア合格教本』プレゼントも。
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