2010年5月12日(水)にHTML5開発コミュニティ html5-developers-jpが主催する勉強会「第6回 HTML5とか勉強会」が開催されました。
今回は、ロリポップなどを提供しているpaperboy&co.様のご支援のもと、T's 渋谷フラッグにて行われました。
「動画配信サイトから見たHTML5」
ドワンゴの草野さんから、動画配信事業者の観点から、"HTML5についてどう取り組むべきか?"について講演いただきました。
HTML5の<video>(videoタグ)により、Flashなどのアドオンを使わずに映像サービスを提供することが可能になっていますが、こちらの動画コーデックの各種ブラウザでのサポート状況などが紹介されました。映像のコーデック変換にかかる莫大なコストを考えたときに、現在各ブラウザベンダが異なるコーデックをサポートしている状況は非常に厳しいという話や、"iPhoneなどの特定のデバイスに特化するなど、HTML5の優れた機能を使いやすいところから使っていきましょう"という言葉が印象的でした。
講演資料はこちらを参照ください(HTML5で書かれており、左右のカーソルキーでスライドを切り替えられます。※1)。
「Lunascape6のHTML5対応状況」
Lunascapeの近藤さんから、自社のブラウザ”Lunascape6"のHTML5対応状況について講演いただきました。
HTML5やCSS3などの標準化が進められているとは言え、ブラウザ固有で個別の実装がやはりなされている現状を踏まえると、各ブラウザへの対応を意識したWeb制作が今後とも続くであろうという氏の意見とともに、3つのレンダリングエンジン(Trident:IE, Gecko:Firefox, Webkit:Safari/Chrome)を搭載し、任意に切り替え可能なLunascapeを利用すれば、各ブラウザに特化して作られているようなHTML5対応サイトでも閲覧可能であることが紹介されました。また、各レンダリングエンジンでのHTML5/CSS3のサポート状況について説明がありました。
プレゼンテーションの後半では「起業」についての話題に移っていき、起業にあたっての苦労話や良かったことなどが語られました。「日本に世界と対話できるITメーカーを作りたいというモチベーション」で起業されたという話が、とても印象的でした。
なお、ご自身の会社で販売されているプレゼンテーションツールAfterglowを利用されていたのですが、なんと、レーザーポインターでスライド切り替えやマーキングを行うことができ、まさに驚きのプレゼンテーションでした。
最後に
本勉強会は、第3水曜日に毎月開催しています(Events in HTML5-jpで開催状況や過去のログなどもまとめています)。ご興味のある方は、ぜひご確認ください。