UGCに向けた新時代コーポレートサイトを実現する「Web Experience Management」「FatWire Community Server」「FatWire Gadget Server」

FatWire株式会社は2010年7月6日、同社の新しいWebサイト基盤「FatWire Community Server」を発売しました。これに伴い、フランスからVice President Noel Jaffre氏が来日、同ソフトウェアを含めたFatWireの今後の戦略について伺ったのでその模様をお届けします。

FatWire Software Vice President Senior Technology Strategist
Noel Jaffre氏

Noel Jaffre氏

FatWireのこれからの展開

私たちの新たな取り組みとして3つのソリューションがあります。それは、

  • Web Experience Management Framework
  • FatWire Community Server
  • FatWire Gadget Server
です。それぞれについて説明します。

Web Experience Management Framework

Web Expericen Management(WEM)Frameworkは、私たちが展開するWebソリューションの基盤です。デスクトップフレームワークとして、カスタマー向け、ビジター向けそれぞれにカスタマイズ可能な機能を持っています。イメージとしてはiGoogleのようなものでしょうか。

WEMを利用することにより、配信側が提供するコンテンツをユーザごとに切り替えたり、また、ユーザ自身がサイトをカスタマイズしたりできます。ユーザ管理については、CASによるシングルサインオンを実現しています。

構成としては大きく

  • UIフレームワーク
  • ユーザ管理機能
  • レポジトリアクセス機能
  • 一元管理機能

の4つからなっており、この上にこの後説明するFatWire Community Serverなどが乗るアーキテクチャとなっています。

FatWire Community Server

FatWire Community Serverは、UGC(User Generated Contents)を活かしたサイト運用を実現するためのソリューションです。コーポレートサイトに対して、ユーザからのコメントやレイティングが付いた場合に、それらをコーポレートサイト内に取り込むことで「日々進化するコーポレートサイト」を実現します。JavaScriptを利用しており、誰もが手軽に扱えるのが特徴です。

また、ブラックリスト/ホワイトリストの作成、IPアドレスフィルタリング、スパム対策といった機能が用意されているため、大規模企業でも、ポリシーに則った運用を実現できます。

先ほどのWEMのコンセプトにもつながりますが、今のWebというのはUGCをいかに活かすかが大事であり、UGCを活かすことで新しいエクスペリエンスを提供できます。FatWire Community Sereverは、その素晴らしいエクスペリエンスを提供することをサポートするためのツールです。

FatWire Gagdet Server

最後に紹介するFatWire Gagdet Serverは、サイト運用者が独自のGagdetを作り、Webサイトに新しいエクスペリエンスを生み出すためのツールです。日本での販売は今秋を予定しています。

基本ガジェットとして、

  • コンテンツコレクション
  • イメージビューワ
  • RSSガジェット

の3つを用意しています。これらをサイト内に柔軟に配置することが可能です。また、アーキテクチャはOpenSocialに基づいており、ユーザ自身が新しいガジェットを作ることもできます。

今回の取材は2010年7月6日にオープンしたFatWire Ustream Studioにて行われた。
今回の取材は2010年7月6日にオープンしたFatWire Ustream Studioにて行われた。

Web基盤から生み出す新しいエクスペリエンス

以上、私たちFatWireのこれからの取り組みと戦略、それを実現するソリューションを紹介しました。キーワードは「UGC」「新しいエクスペリエンス⁠⁠。FatWireではこのキーワードを実現するためのWeb基盤を用意することで、次世代のコーポレートサイト構築・運用をサポートしていきます。

FatWire株式会社
http://cms.fatwire.com/

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