Web APIセミナーレポート「Bing APIの事例と解説で学びアイデアを形に」

5月10日、Web APIのセミナーイベントWebデザイナー・クリエイター・エンジニア必見! ⁠WebAPIを利用してアイデアを高速実現!!⁠⁠~ BingAPIの事例と解説で学びアイデアを形に ~がデジタルハリウッド 駿河台ホールにて開催されました。当日は120名の参加者が集まり、大盛況となりました。本稿ではこのイベントの模様をレポートします。

今回のイベントではBingについて取り上げました。日本では、地図と言えばGoogleマップを思い浮かべる方が多いかと思いますが、海外では、Googleマップに劣らない機能と高性能な航空写真でBing Mapsの人気も高いのだとか。あまり知られていないのですが、FacebookもBing Mapsを採用しています。

Bingの展望、Bingサービスを解説

イベントはまず、Microsoft 佐野氏の解説で検索エンジンとしてのBingを理解するところから始まりました。

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Bingを開くと、ブラウザいっぱいに美しい写真が広がります。

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他社と差別化し、様々な企業とのパートナーシップを経て、ただの検索エンジン以上のサービスを目指しているそうです。

また、今回のイベントのポイントでもあるBing Mapsは、写真を撮ったその場で3Dが作れるシステムを開発し、非常に高性能で美しい3D写真の地図を作り出しています。日本では、まだ開発途中で導入されていませんが、今後の動向に注目です。

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Explore 3D cities with the Bing Maps Preview appより

Web APIとは? 今もとめられるスキル!

ここからはイベントの本題、Bing APIを使ったアイディアの高速に実現するためのセッションになります。

本イベント主催もしている山崎氏の発表では、Web APIとはどのようなものかということ、そしてBing Mapsをデモとして使いながらBing Mapsの導入方法について解説しました。このセッションの内容は次の記事と同じです。ぜひ参照してください。

Bing Maps APIを使用する上でもっとも面倒なのはBing Maps APIを使用するときに取得する「KEY取得」であり、Bing Maps API自体を利用するのは難しいことではないと説明しました。

また、Bing Translator API(翻訳API)についても紹介しました。Bing Translator APIでは「音声」も取得することができるとし(これは他の翻訳APIにはない機能⁠⁠、HTML5 APIと組み合せることでWebアプリが作れることを実際にデモを行いながら示しました。

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Bing APIでアイディアを高速実現(1)

Bing APIについて解説した後は、実例の紹介です。

一つ目の例は、スマホアプリデベロッパーの増子氏によるSearch APIを使ったオリジナル検索エンジンの製作です。

Search APIの解説の前に、Bingには様々なAPIが用意されていることを紹介しましたBing Developer Centerを参照⁠⁠。

その後、増子氏はSearch APIに関するデモと解説を行い、その可能性に関しても言及していました。

Search APIでは「Web検索+画像検索+動画検索」のように複数の機能や他のAPIを組み合わせることで、Yahoo!のSmart Searchに近づけることができたと、実際に作成した時の解説を行いました。

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Bing APIでアイディアを高速実現(2)

2つ目の例は、デジタルハリウッド ソーシャルアプリクリエイター講師の杉山氏による、Bing MapsとHTML5を組み合わせたスマートフォンアプリのアイディアを実現したものでした。

最初は、Bing MapsとGoogle Mapsの機能を比較し、Bing Mapsでの優位性をいくつか紹介しました。

次に、地図の表示エリアにCanvasを重ねることで、文字や線をユーザーが書き加えることができることを実際のデモを交えながら解説しました。Mapページではなく、Mapアプリケーションのようなものを、HTML5 APIと組み合せることで可能だということを示しました。

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増子氏、杉山氏どちらの実例も、これからアプリを作る勉強をしたい、APIを使ってみたい人にとっては参考になったのではないでしょうか。

HTML5で作れるWindowストアアプリとアプリ内広告

Microsoftの井戸氏・森下氏より、⁠HTML5で作れるWindowストアアプリとアプリ内広告」に関する解説が行われました。

Windowsストアアプリは、今ではHTML5で作成できることは知られてます。HTML5(Javascript・CSS)で作ったWindwosストアアプリにWindows8の広告を掲載すれば、アプリを収益源に変えることができます。

井戸氏は、HTML5で作成したWindowsストアアプリは、Microsoft Visual Studio(2012以降)で開発できると言及し、Microsoft Visual Studioのデモと解説を行いました。Universal Windows Appsを提唱するMicrosoftのアプリ開発では、ワンソースで様々なデバイス(Windows Phone, Windows Tablet, Surfaceなど)にも対応することができると説明しました。

Web技術・知識があればWindowsストアアプリが作れる時代です。ぜひ開発してみてほしいと思います。

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森下氏はアプリ内広告について解説しました。アプリ内広告ではバナーをクリックすると画面いっぱいに広がる映像が、ユーザーの操作で動いたり、拍手や声に反応したりと、豊かな体験を提供してくれます。

同じ広告でも、掲載元としては、よりエンゲージメントを促す工夫がなされているものが良いですよね。

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Microsoft MVPアワードプログラムのご紹介

最後のセッションでは、Microsoft MVPアワードプログラムについてMicrosoft 北端氏が紹介しました。

Microsoft Most Valuable Professional (MVP) アワードは、専門技術知識に加えて自主性と情熱を兼ね備え、Microsoft製品の実用的な活用方法を他のユーザーと共有している、非常に優れた技術コミュニティのリーダーに感謝の意を表した賞です。

MVPを受賞すると、主に次の特典が得られます。

  • Microsoftの製品やサービスの最新情報をいち早く得られる
  • Microsoft社員1名が担当者としてついてくれる
  • MVPに関するイベントに招待される

※MVPの特典についての詳細は、MVP アワードの価値をご覧ください。

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これから何かを専門にし、自分の力で歩んでいきたい人は、一度、目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

第1回 WebAPI勉強会では、⁠日本初」となるBingテクノロジー(Web API)を利用したWeb・HTML5の「 アイデアを形にする 」をメインとしたイベント開催でした。⁠BingAPIをもっと企業や学生に知ってほしい!」⁠Bingサービスを知ってもらう機会を作りたい」そういった思いがあり企画・開催しました。

今回参加したユーザはBingサービスへの興味と理解が少しでも深まり、実際に使ってみようと思った場面もあったはずです。各登壇者の熱意ある解説とデモが参加者にも届き、⁠アイデアを形にする一つの手法」としてWeb APIもあることを、伝えることができたのではないかと勉強会が無事終わり感じています。今後のWeb制作においてBing、Yahoo、Googleなど、その他のWeb APIを利用して、世の中の役に立つWebアプリケーションがでてることを心より祈っております。

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