「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」(That's one small step for a man, one giant leap for mankind.) ─1969年、人類として初めて月に降り立った故ニール・アームストロング船長の名言は今も広く人々に知られています。そして45年後の現在、月よりもはるか離れた火星の地において、新しい"偉大な飛躍"が記録されました。7月27日(米国時間)、NASAの火星探査機「オポチュニティ(Opportunity)」が走行距離25.01マイル(40.25km)を達成、1970年に旧ソ連の月面探査機「ルノホート2号(Lunokhod 2)」が記録した24.2マイル(39km)を抜いて、地球外での最長走行距離を更新したのです。