src
- adaptive idling
current - アイドリングに入る手順をスピン、
高電力状態スリープ、 低電力状態スリープと変化させながら行う順応型アイドリングアルゴリズムadaptive idlingの説明がULEスケジューラの開発者であるJeff Roberson氏から行われていたわけですが、 同アルゴリズムの最初の実装が8-CURRENTにコミットされました。同アルゴリズムはAMD64、 ARM、 i386、 IA64、 MIPS、 PC-98、 PowerPC、 SPARC64、 sun4vアーキテクチャについて追加されています。 - speaker(4) for kernel beginners
current - Poul-Henning Kamp氏はspeaker(4)を擬似スピーカデバイスに変更した段階で、
同氏が変更した内容をstyle(9)に従ったものに整理さえすれば、 技能を向上させたいと考えているカーネルハッカーにとって良い教材として活用できるだろうという点を指摘しています。 同点に対してMartin Voros氏からstyle(9)へ準拠するように変更したコードが提案されています。FreeBSDカーネル開発の腕を向上させたいと考えている場合、
speaker(4) sys/ dev/ speaker/ spkr. cが優れた教材になりそうですので、 変更が入るのを待ってから教材として活用してみてください。 - sys/
fs/ unionfs current - unionfs回りにでいくつか改善処理が施されました。NFSとともに使った場合、
NFSの処理に起因するシステム不全に対してデバッグモードにおいては明示的にパニックするように処理が変更されたほか、 devfsとunionfsを組み合わせた状態における処理の修正、 名前変更がパニックを引き起こしていた問題の修正、 マルチスレッドからアクセスした場合に適切に処理されないケースがある問題の修正、 UNIXソケット回りの処理の改善が実施されています。UNIXソケットに関する変更は完全に問題を解決するものではありませんが、 従来報告されている問題への対処にはなっています。現在問題をすべて解決するための開発が進められています。 - em(4) & igb(4)
current - em(4)およびigb(4)においてkern/
122839: [multicast] FreeBSD 7 multicast routing problem 問題が修正されました。またカーネルビルドが変更されたことによるモジュールビルド問題も修正されています。em(4)デバイスドライバで動作するNICとして新しく二つが追加されています。
- src/
UPDATING current - wlanの変更にもとなって簡単にサンプルがsrc/
UPDATINGファイルへ記載されるようになりました。とくにrc. conf(5)における変更例が掲載されています。wlanの変更は多くのワイヤレスデバイスに設定変更の必要性を迫りますので、 ワイヤレスデバイスを使っている場合にはいずれ設定変更の必要性が出てきます。 - bin/
sh current - sh(1)の算術展開 $(())において値が整数型に丸め込まれてしまうバグが修正されたほか、
算術展開時における型の扱いがbashやzshなどほかのシェルで実現されている方法と同じものへ変更されました。 - MIPS
current - MIPS移植コードのマージが随時進められています。perforceのmips2-jnprブランチからlibcのサポートに関するコードが追加されたほか、
libmサポートコード、 gdbビルドサポート、 スレッドサポートのコードもマージされました。 - DTrace
current - DTrace関連のソースコードが一斉にアップデートされました。