heads-up
- FreeBSD Core Team 2008-2010
2年おきに実施されている第5回コアチーム選挙が終了し、
第6期FreeBSDコアチーム (2008年―2010年) が選出されました。第6期FreeBSDコアチームメンバーは次のとおりです (敬称略)。 - Robert Watson
(172票、 再) - Peter Wemm
(160票、 新) - Kris Kennaway
(157票、 新) - Murray Stokely
(134票、 再) - George V. Neville-Neil
(126票、 再) - Brooks Davis
(116票、 再) - Wilko Bulte
(114票、 新) - 佐藤広生
(111票、 再) - Giorgos Keramidas
(91票、 再)
9名のうち再選が6名、
3名が新規となりました。今回新規での参加となるのはPeter Wemm氏、 Kris Kennaway氏、 Wilko Bulte氏です。日本からは佐藤広生氏が再選しました。コアチームはプロジェクトの方向性の取りまとめなどを担う他、 コミット権限与奪を多数決で決定する作業を行います。 The FreeBSD Projectの活動については、
Robert Watson氏が事あるごとに解説を行っています。Google Videoに解説の様子がHow the FreeBSD Project Worksとしてまとまっていますので興味がある方はご覧ください。コアチームは向こう2年間に渡りアグレッシブな活動が求められますが、 まずは当選をお祝いしたいところです。 おめでとう、
第6期FreeBSDコアチーム :) - Robert Watson
src
- yacc(1)
current - yacc(1)に長いあいだ存在していたバグが修正されました。同バグはOpenBSDデベロッパOtto Moerbeck氏によって発見されたものです。
Otto Moerbeek氏は自身の開発しているmalloc実装のチェック中にsparc64で大規模C++プロジェクトのビルドがインターナルコンパイラエラーになるという報告を受け、
最終的にこのバグを発見しました。今回FreeBSDに取り込まれたパッチも基本的にOpenBSDのyacc(1)に適用されたパッチとよく似ています。 - jemalloc
current - Jason Evans氏がjemalloc実装に若干の改善を実施しました。arena_
chunk_ map_ tを拡張し直接融合する機能をサポートし、 これまで赤黒木で実装されていた部分を可能なかぎりチャンクマップで置き換えています。結果的にこの変更で不要になった赤黒木とノードオブジェクトが削除されました。結果としてメモリ利用量が1、 2%削減された他、 アロケーションスピードが向上しています。
ports
- security/
flowtag PCAPファイルにおけるTCPフローを調査するためのGUIインターフェースアプリケーションFlowTagのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。FlowTagを活用することでインデックスを経由したフローの高速再構築、
ソースIPやディステシネーションTCPポートのビジュアル選択機能、 時刻・ パケットカウント・ バイトカウントでのフィルタリング、 キーワードを使ったタグフローなどが実現できます。
links
- Setup FreeBSD DNS Server
Installing A FreeBSD 7.
0 DNS Server With BIND において、FreeBSD 7. 0のインストールからシステムの基本的な設定、 Ports Collectionのアップデート、 BIND9のインストールとセットアップの方法が説明されています。操作画面から入力するコマンドまで丁寧にまとめられています。ポイントを抑えたなかなか良いドキュメントです。FreeBSDでサーバ運用を考えている場合、 最初のステップアップ資料として参考にするのもいいのではないかと思います。