FreeBSD Daily Topics

2008年10月24日iTunesメディアサーバFirefly登場、NVIDIAドライバ8-CURRENTに対応、Linux Flash9のIGNORE指定解除、Xen開発や組み込み対応進展他

src

MALLOC and FREE retire

current - カーネルソースコード全般に渡って使われていたMALLOCおよびFREEマクロが廃止されmalloc()やfree()の表記へ変更されました。これらマクロの使用はstyle(9)において悪しき習慣とされているため、よりstyle(9)にそったソースコードへ変更するために今回の一斉変更が実施されました。7-STABLEへは3ヶ月後のマージが予定されています。

ただし、一部の開発者からの要望がありnet80211関連コードについてはMALLOC/FREEマクロを使う元のコードへ差し戻しがおこなわれています。

Xen

current - Xen関連のコミットが継続して実施されています。

ARM MIPS PowerPC

current - ARMやMIPS、PowerPCに関するコミットも継続して実施されています。最近追加されたコードで動作するようになったボードも多いようです。

apm for AMD64

current - AMD64プロセッサにおいてADM(Advanced Power Management)情報を検出するコードが追加されました。

ports

audio/firefly

メディアサーバFireflyのportが、新しくPorts Collectionへ追加されました。Fireflyはもともとmt-daapdとして開発されてきたメディアサーバで、Apple iTunesやRoku SoundBridgeに対するメディアサーバとして動作します。これまでmd-daapdを使っていた場合には、新しく追加されたFireflyを代わりに使うようにしてください。今後はFireflyとして開発が活発になるようです。

Firefly(mt-daapd)はAmarokを使って音楽データを集中管理する場合に活用できる機能です。FreeBSDサーバとAmarokで音楽データを管理し、WindowsやMac OS XのiTunesはFirefly (mt-daapd)経由でサーバからストリーミングして音楽を演奏するといったことができます。

x11/nvidia-driver

NVIDIAドライバが更新され、8-CURRENTでは2008年9月22日付けのFDTで説明しているように手動での構築する必要がありましたがこれが不要になりました。今後は8-CURRENTでもNVIDIAドライバをそのまま構築できます。またすでにサポートされておらずあまり意味がなくなっていたVM86_INT10CALLオプションが削除されました。

www/varnish

高性能HTTPアクセラレータVirnishのportが2.0.1へアップグレードされました。また、Virnishデーモンがwww:wwwで動作するように変更されました。VirnishはCMSなどのシステムを使っている場合のアクセスを高速化するためのPHK氏らによって開発された高性能アクセラレータです。Apache HTTPd Serverを運用している場合には合わせて稼働させることを検討してみると良いでしょう。

www/linux-flashplugin9

Linux Flash9のportがアップデートされました。これまで動作しないということからIGNOREが指定されていましたが、Flash9を動作させるためのlinprocfs/procfsの変更が8-CURRENTおよび7-STABLEにマージされたことでIGNORE指定が解除されました。また配布物に含まれているlibflashsupport.soがアップデートされたものへと更新されました。

www/linux-opera

Linux Operaのportが9.61へアップグレードされました。

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