tips
「«Tips»Linuxバイナリ互換環境linux_base-f10をインストールして使う方法 」を参考にしてlinux_base-f10をインストールします。FreeBSD 8.0-BETA2以降のOSを使います。
次のportからFlash10とNSPluginWrapperをインストールします。
www/linux-f10-flashplugin10
www/nspluginwrapper
次のようにnspluginwrapper(1)コマンドを実行してFlash10プラグインが使えるようにします。作業はそれぞれ利用するユーザが実行します。
nspluginwrapper(1) - Flash10プラグインの有効化
% nspluginwrapper -i /usr/local/lib/npapi/linux-f10-flashplugin/libflashplayer.so
すでにnspluginwrapper(1)コマンドを使ってインストールしてある場合や、システム・カーネルを再構築したあとなどは、次のように一旦生成されたものを削除してからnspluginwrapper(1)コマンドで再びインストールを実行します。
nspluginwrapper(1) - 古いデータの削除とFlash10プラグインの有効化
% nspluginwrapper -r /home/daichi/.mozilla/plugins/npwrapper.libflashplayer.so
% nspluginwrapper -i /usr/local/lib/npapi/linux-f10-flashplugin/libflashplayer.so
Firefox 3.5を起動、または再起動してアドレスバーに「about:plugins」と入力して、Flash10プラグインがインストールされていることを確認します。
図1 Flash10プラグインインストールの確認
図2 Flash10動作例その1 - ニコニコ動画
図3 Flash10動作例その2 - ニコニコ動画
8.0-BETA2以降の環境とlinux_base-f10、linux-f10-flashplugin10の組み合わせは、従来と比較して動作の安定性が改善されています。とくに従来は動画の再生中に再生場所を飛ばしたりタブを閉じることでフリーズしていましたが、最新版ではこれら問題は発生しません。
trouble shooting
日本語テキストが□で表示される場合、~/.fonts.confに次のような設定が記述されている可能性があります。この場合、サンセリフフォントとしてアルファベットはBitstream Vera Sansが、日本語にはIPAUIGothicなどが使われることになります。しかしFlash10プレーヤはそうした動きをせず、最初にマッチしたBitstream Vera Sansですべてのテキストを描画しようとします。このため、日本語テキストが“ □” として表示されてしまいます。
~/.fonts.confファイルの記載内容の例
<alias binding="strong">
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>Bitstream Vera Sans</family>
<family>IPAUIGothic</family>
<family>IPAPGothic</family>
<family>IPAGothic</family>
</prefer>
</alias>
linux_base-f10から、インストールされるfontconfigが、FreeBSDのfontconfigと互換性のあるものになりました。このため、従来は~/.fonts.confに記載してあってもFlashの動作に影響しなかったものが、linux_base-f10では影響するようになりました。
この問題を回避する場合、"~/.fonts.conf"の設定で最初にマッチするフォントを日本語フォントにするか、その設定が嫌な場合は、最初にマッチするフォントを日本語フォントにした.fonts.confファイルを"/compat/linux/home/ユーザ名/.fonts.conf"としてインストールしておきます。
Linuxアプリケーションはまず"/compat/linux/"以下をチェックしますので、"/home/ユーザ名/.fonts.conf"ファイルへのアクセスはまず"/compat/linux/home/ユーザ名/.fonts.conf"ファイルに対して行われます。ここにファイルがあれば、こちらのファイルが優先して読み込まれます。FreeBSDアプリケーションは"/home/ユーザ名/.fonts.conf"ファイルを見にいきますので、使い分けができるようになります。Linuxアプリケーションにだけ影響を与えたい場合など、このテクニックは有用です。