heads-up
- FreeNAS story, continuing with ZFS on FreeBSD
FreeBSDベースにm0n0wall()
(モノウォールと発音) ベースのWebインターフェースを搭載したNASソリューションにFreeNASがあります。最新リリース版であるFreeNAS 0. 7 ではZFSのサポートが追加され注目を集めました。しかし0.7がリリースされてから、 主要デベロッパが次のバージョンとなる0. 8はGNU/ Linuxをベースにしたものをリリースしたいと伝えたため、 開発コミュニティやユーザの間で波紋が広がっていました。 FreeNASの課題として、
サードパーティアドオンを簡単に追加する方法が提供されていないというものがあります。これを改善するため、 FreeNASの主要開発者であるVolker Theile氏は、 過去2年間にわたってGNU/ Linuxベースで書き換える作業を継続していたといいます。次のバージョンからはこちらをベースにしたいというわけです。開発者やユーザから次のような意見がでていました。 - GNU/
Linuxベースになることで対応するH/ Wが増えるので喜ばしいのではないか - GNU/
LinuxベースになることでBtrfsが利用できるようになる - FreeBSDベースから離れることでZFSが利用できなくなるのは問題だ
- すでにZFSで構築したストレージから移行するための方法は提供されるのか
最終的にFreeNASは次の2つのプロジェクトに分離することになりました。
- OpenMediaVaultプロジェクト: GNU/
LinuxをベースにFreeNASの成果物を書き換えたもの。従来のFreeNASプロジェクトの主要開発者であるVolker Theile氏が担当 - FreeNASプロジェクト: FreeBSDベースで開発を継続。iXsystemsが支援。8.
x系への移行とGUIのモジュール化、 PC-BSDのPBIを参考にしたモジュール技術の投入
iXsystemsがサポートするようになったことの真相が、
bsdtalk 182において語られています。iXsystemsでITディレクタを務めるJosh Paetzel氏にインタビューしたものです。 Josh Paetzel氏はFreeNASのベースにFreeBSDを採用することには将来に渡ってZFSが利用できること、
すでに現在ZFSを導入しているユーザが継続して最新版を利用できることを利点として説明。当面の開発計画として、 次の2つを取り上げました。 - FreeBSD 8系ベースへのアップグレード。8系はZFSがプロダクション品質になっている
- m0n0wall (モノウォール)ベースのGUIを、
Pythonを使ったモジュール化されたシステムへ書き換え。PC-BSDのPBI技術を利用してモジュール化された仕組みを実現。サードパーティから機能追加を簡単に実施できるようにする
iXsystemsはFreeNASのサポートサービスを提供するほか、
開発に対してもコミットメントを進めていくとしています。今後はPC-BSDと同様にiXsystemsがサポートするFreeBSDソリューションとして展開されることになるようです。 - GNU/