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- ArchBSD - Arch Linux package manager and tools for FreeBSD
FreeBSDをベースに、
Arch Linuxのパッケージ管理システムを取り込んだディストリビューション 「ArchBSD」 が公開されました。サイトはまだ公開されたばかりで、のサイト 提供されているパッケージも限られたものですが、 興味深いディストリビューションです。 ArchBSDに関する説明としては、
FreeBSD Forumのこのトピックが参考になります。ArchBSDを開発した本人がArchBSDを説明しています。紹介されている内容は次のとおりです。 - ArchBSDはユーザランド含め、
プロジェクトからリリースされるFreeBSD成果物をそのまま使っている - FreeBSDベースシステムに対してはOpenRCを追加したのみで、
それ以外の変更は加えていない。OpenRCはGPL系のアプリで使うので導入してある。OpenRCそのものはBSDライセンスのツール。このため、 FreeBSD 10ではベースにインストールされるツールはBSDライセンスだけになる見通し - Arch Linuxで使われているパッケージ管理システムやツールはすべて/usr/
local/へ導入し、 ベースとは切り分けている - パッケージのビルドにはPorts Collectionをそのまま活用。Jail内部でビルドを実施しており、
PKGBUILDを指定している
Arch Linuxとの違いという点に絞ると、
次のような違いがあると説明されています。 - パッケージマネージャにpacmanを採用
- パッケージのビルドにはJail内のPorts Collectionを使用
- initシステムとしてOpenRCを採用
- ツールのインストール先を/usr/
local/へ変更
FreeBSDカーネルとLinuxのユーザランドを組み合わせたディストリビューションとしてはDebian GNU/
kFreeBSD が有名です。Debian GNU/kFreeBSDはFreeBSDカーネルとDebianのユーザランドを組み合わせたものですが、 ArchBSDはFreeBSDカーネルとFreeBSDのユーザランドに、 Arch Linuxのパッケージ管理システムを追加したものという違いがあります。ArchBSDの方が素のFreeBSDに近いといえます。ArchBSDはどちらかというとiXsystemsのPC-BSDのアプローチに近いといえます。 FreeBSDプロジェクトはデフォルトのパッケージ管理システムを従来のpkg_*(8)系のツールから、
pkgngの名前で呼ばれてきた新しいパッケージ管理システムpkg(8)への移行を進めています。iXsystemsはPC-BSDのPBIを推進しており、 こうした取り組みの一つとしてArchBSDが登場したことになります。ArchBSDは個人のプロジェクトだという説明がありますので、 FreeBSDプロジェクトのpkg(8)やPC-BSDのPBIのように大きな流れになるようには見えませんが、 ひとつの試みとして興味深いプロジェクトです。 - ArchBSDはユーザランド含め、