やや予定より遅れたものの、1月19日に無事にリリースされたLinux 3.13。当然のことながら、すでにLinus Torvaldsらカーネル開発陣は次のLinux 3.14に向けて動き出しており、新たなARMプラットフォームのサポートや電源管理の改善など、さまざまな機能強化が期待されている。
そしてその中でも注目される機能強化がファイルシステムBtrfsのアップデートだ。Btrfsの主要開発者であるChris Masonは、パフォーマンス向上をメインとした大量のプルリクエストをLinusに送っており、これらの変更は当面のBtrfs開発においても大きな影響を及ぼすと見られている。
さて、ときどきLinusから「大量のプルリクがあるなら、もっと早く送れ!」とこっぴどく叱られることもあるChris Masonだが、昨年11月末にFusion-ioを退社し、現在はFacebookにてLinuxカーネルおよびBtrfsの開発を続けている。Btrfs開発でMasonをアシストするJosef Bacik氏も一緒にFusion-ioからFacebookに移っており、両者の移籍がカーネル開発にも好影響を与えるのではという期待も高い。何よりLinusを激おこモードにする回数が減るとよいのだが。