Fedoraプロジェクトは4月3日(米国時間)、「Fedora 28 Beta」のリリースを発表した。デスクトップ環境にはGNOME 3.28を搭載、また前バージョンのFedora 27では実装できなかったサーバ版でのモジュラー化にも新たに取り組んでいる。
- Announcing the release of Fedora 28 Beta - Fedora Magazine
Fedora 28のモジュラー化については「モジュラー化したオペレーティングシステムを分離するかわりに、サーバエディションに"モジュラーリポジトリ(Modular Repository)"を別に追加」(Fedoraプロジェクト Eduard Lucena)することで実現したとコメントしている。ただし、現時点ではデスクトップ版(Workstaion Edition)のGNOME SoftwareおよびPlasma Discoverからダイレクトにモジュラリティを利用することはできず、デスクトップ版から利用する場合はコンテナ内部からのアクセスが推奨されている。
その他の主なアップデートは以下の通り。
- 64ビットARMアーキテクチャ(AArch64)をサーバ版のプライマリアーキテクチャとしてサポート
- 3月にリリースされたGNOME 3.28を搭載、追加の拡張機能としてThunderbolt 3をサポート
- VirtualBox Guest Additions
- Kubernetes 1.9(Atomic Host)
- GCC 8
- glibc2.27
- Golang 1.10
- Ruby 2.5
- Linux 4.15
Fedora 28の正式リリースは現時点で5月8日が予定されている。