Linus Torvaldsは1月6日(米国時間)、年末にリリースしたLinux 4.20に続くカーネルのナンバリングを「Linux 5.0」にすることを発表、同時に最初のリリース候補版となる「Linux 5.0-rc1」を公開した。
- Linux 5.0-rc1 -Linus Torvalds
Linux 4.21ではなくLinux 5.0とした理由についてLinusは「特別な意味があるわけじゃない。もしどうしてもオフィシャルな理由が欲しいというなら、もう僕の手と足の指では数えられない数字になったから、とでもしておこうか。各自、好きに理由づけするといいよ」とコメントしており、カーネル自体に大きな変更が加えられるわけではない点を強調している。"キリのいいナンバリング"という変更理由はLinux 3.20からLinux 4.0へとアップデートされたときと同じものだが、2019年最初のアナウンスというタイミングを考えればリブランディング効果はより高いといえる。
Linusによれば、Linux 5.0(旧Linux 4.21)のマージウィンドウのサイズはごく平均的で、コミット数は1万1,000ほど、変更点の50%はドライバ関連で、20%はアーキテクチャのアップデート、10%がツール関連、残りの20%はドキュメントやネットワーク、ファイルシステム、ヘッダファイルの変更だという。
順調に行けば2019年2月末か3月初旬に公開されるLinux 5.0だが、「Ubuntu 19.04」や「Fedora 30」などこの春にリリースが予定されているメジャーなディストリビューションのベースにもなりそうだ。