FedoraプロジェクトのプロジェクトリーダーであるMatthew Millerは10月29日(米国時間)、「Fedora 31」の正式リリースを発表した。オフィシャルエディションとしてリリースされたデスクトップ版の「Fedora Workstation」、サーバ版の「Fedora Server」のほか、コンテナワークロードに最適化された「Fedora CoreOS」、デスクトップをイミュータブルに設計した「Fedora Silverblue」、IoTやエッジコンピューティングに特化した「Fedora IoT」の3つのエディションがプレビュー版として用意されている。
- Fedora 31 is officially here! -Fedora Magazine
Fedora 31ではカーネルにLinux 5.3、デフォルトのデスクトップ環境にGNOME 3.34と、それぞれ現時点での最新バージョンを搭載しているほか、Glibc 2.3、Python 3、RPM 4.15、Golang 1.13、Perl 5.30、NodeJS 12などが含まれている。GNOMEではQt WaylandやFirefox Waylandがデフォルトで実装されている。
またFedora 31ではi686アーキテクチャ(32ビットIntelアーキテクチャ)のサポートが完全に終了となったほか、Python 2の削除、SSHにおけるrootログイン無効化なども実施されている。
なお、Fedora 31の約1年前にリリースされた「Fedora 29」は11月26日にサポート終了期限(EOL)を迎えるため、既存ユーザはFedora 31(またはFedora 30)のアップデートが推奨されている。
- Fedora 29 EOL on 2019-11-26 -Ben Cotton -Fedora Mailing-Lists