8.04のリリース候補版
4月18日(日本時間で19日未明)にUbuntu 8.04のリリース候補(RC)版がリリースされる予定です。本来、17日にリリース予定だったのですが、CDイメージの作成に手間取り、18日にずれることがリリースチームからアナウンスされています 。
また、これまでと同じように23megが、テスト版リリースに関する注意事項をフォーラムに投稿しています 。
ubuntu-announce メーリングリストにアナウンスが流れるまでは、リリースされたことにはなりません。リリースの準備のために、公式サイトがアップデートされることはありますが、あくまで正式なアナウンスをお待ちください。
特に、リリースアナウンスのページ やCDイメージのページ は、正式リリース前であってもアップデートされることがあります。正式リリース前にイメージのダウンロードなどを行うと、壊れた・不完全なイメージがダウンロードされることもありますので、注意してください。
ubuntu-announceメーリングリストに加入していなくても、ウェブブラウザを使って閲覧することも可能です 。また、IRCの#ubuntu+1チャンネルでも正式なリリース時期を確認することができます。
Wiki上のリリースノート は、リリースチームやマーケティングチームがリリースノートを準備するために作成されています。常に更新される可能性があり、正式なリリースノートではないことに注意してください。
リリース候補版をテストするために、CDイメージをダウンロードする必要はありません。既存の環境をアップグレードするだけで、リリース候補版と同じ状態にすることができます。ただし、インストーラのテストなどクリーンインストールをすることで確認できる項目については、CDイメージをダウンロードし、インストールを行う必要があります。
こちらのページ では、リリース候補版がリリースされる詳細なプロセスが説明されています。
さらにCDイメージの品質管理などを行うQAチームも“ リリース候補版をテストする方法 ” を解説していますので、そちらもご覧ください。
Ubuntu Japanese Teamでは、公式版RCのリリースから数日中に、日本語ローカライズドCDのRC版をリリースする予定です。リリースされた場合は、ubuntu-jp メーリングリストに告知されます。RC版のテスト結果や発見した不具合については、上記メーリングリストやJapanese TeamのWikiにあるHardy開発用ページ 、Launchpad上のJapanese Kaizen Projectのページ などにご報告ください。もちろん、日本語ローカライズドCD特有ではない問題を発見したのなら、Launchpad上のKaizen Project以外の正しいページに英語で報告することも可能です。その場合は、Hardyリリースまでに直さなければいけないかどうかを明確にしておくことで、対応速度が変わるようです。
正式リリースに向けて、リリースノートの翻訳 も開始しています。コンピュータの知識がそれほどなくても、気軽に“ 貢献” できる手段の一つなので、皆さまの参加をお待ちしております。
Ubuntu Open Weekが開催されます
4月28日から5月3日までの間、Ubuntu Open Week が開催されます。これは、Ubuntuへのコミュニティの参加者を増やすために、毎回リリースサイクルの最初にIRC上で行われる初心者向けガイダンスです。
パッケージの作成方法、BazaarやPPAの使い方といったプログラミングや開発に関する話だけでなく、バグの報告方法、フォーラムでのサポート、アートワークチームへの参加、Ubuntuの設立者であるマーク・シャトルワースへの質問時間など、より広範囲な“ Ubuntuへの参加方法” について紹介します。
今回は時間枠が拡大されて、日本時間で深夜0時から翌朝7時までの7時間(1セッションが1時間で7セッション)となりました。日本在住だけでなく現地の人にとっても、すべて参加するにはとても厳しいスケジュールですがセッションログはすべて公開される予定です。
セッションはすべてIRCを使って行われます。irc.ubuntu.com(もしくはirc.freenode.net)の#ubuntu- classroomと#ubuntu-classroom-chatの二つのチャンネルに入室してください。#ubuntu-classroomは講演者が発言する場所です。よって、原則として聴衆はこのチャンネルでの発言が禁止されています。質疑応答時間など講演中に質問したい場合は、#ubuntu-classroom-chatにて先頭に"QUESTION:"とつけて発言してください。講演者や場合によってはコーディネータが適宜それを #ubuntu-classroomに張り付けて、回答していきます。
Ubuntu Hackersチームについて
先日、MOTU(Master Of The Universe)の下部組織として「Ubuntu Universe Hackersチームが新設される 」という話をご紹介しましたが、その名前については、未だ結論が出ていません。“ hacker” や“ code mokey” という言葉が人によって印象が悪いという理由だけでなく、Launchpad上のさまざまなサービスを使う上でより便利で、かつ、何のためのチームなのかわかりやすい名前が必要だという実務上の問題もあったためです。結局、4月11日のMOTUミーティング でも様々な提案がなされましたが、「 今後、より良い案が出されることを待つ」という無難な結論に落ち着きました。その後、Daniel Holbachは自身のブログの中で名前の案を募集しています 。
MOTUイベントチーム
4月11日のMOTUミーティング で、Daniel HolbachからMOTUイベントチームの新設が提案され、同意されました。これは、前述のUbuntu Open Weekや既知の不具合について分類・順位付けを行うHug Day、MOTUミーティングなど各種イベントについて、講演者との連絡、告知、結果の報告などの管理作業を行うチームです。今後、MOTUスクールチームとの整合性を考慮しながら、再度提案される予定です。
8.04におけるSPARCとPowerPCの扱いについて
SPARC版が公式リリースからはずされるという決定を先日お伝えしました が、それをうけてSPARC版を非公式的な8.04にアップグレードする方法が告知されました 。7.10から8.04へアップグレードするためには、/etc/apt/sources.listを
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ gutsy main restricted
から、次のようにサーバ名の部分も含めて変更してください。
deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ hardy main restricted
これは既にサポート外になっている、PowerPC版についても同じです。現在、PowerPC版もarchive.ubuntu.comを利用できますが、これは間もなく停止されますのでports.ubuntu.comへと移行してください。
Ubuntu Weekly Newsletter #86が発行されました
4月13日に、Ubuntu Weekly Newsletter #86 が発行されました。
コミュニティニュース
RCリリースに向けての流れや、LoCo CDの注文方法の紹介に加えて、4月9日に行われたUbuntu Brainstorm のアップデートの話 が紹介されています。
実装されたアイデア が、リリース名によって区分けされるようになりました。
似ているけども違うアイデアも“ 重複” 扱いにされてしまうことをうけて、将来的に“ 類似” のアイデアをまとめられるシステムを実装することが決定されました。
ページの下部に“ contact us” リンクが追加されました。メーリングリストもまもなく作成される予定です。
その他のニュース
インターネット上でUbuntuに言及する記事として、以下の記事が紹介されています。
フォーラムニュース
今週のインタビューでは、上記のUbuntu Weekly Newsletter を取りしきっている、Nick Ali(フォーラム上ではboredandblogging.com)にインタビューを行っています 。また、今週のチュートリアルでは、2006年の6月という少し古い投稿ではありますが、デスクトップ上に直接システムモニタの内容を表示するConky(1.4.2)をインストールする方法 と、その後投稿されたConkyの設定例 が紹介されています。
今週のセキュリティアップデート
4月9日から4月16日までに、下記のセキュリティアップデートが行われました。
4月9日
4月11日
4月14日