Ubuntu Weekly Topics

2008年7月25日号Japanese Teamの年次報告、Japanese Teamの新しいメンバ、Ubuntu QAチーム、DellのUbuntu PC

Japanese Teamは年次報告を行いました

各地域のLoCoチーム(ローカルコミュニティチーム)の品質を維持するために、LoCo協議会 (LoCo Council) に年次報告を行うことになったと、6月にお伝えしました。日本のLoCoチームである、Japanese Teamにも「7月のLoCo協議会のミーティングで審査を行うので、報告をまとめておくように」という連絡が届きましたので、IRCミーティングにて「過去一年間の実績」「今後の目標・計画」まとめ7月23日のLoCo協議会ミーティングで無事報告を終えました

報告時では主にローカライズドDesktop CDのダウンロード数やイベントの参加、Japanese Teamメンバになる方法などを尋ねられ、小林さん(jkbys)とHikoryさん(persia)が、随時それに答えていきました。また、もっと多くのイベントへの参加や具体的な企画を建ててはどうかというアドバイスもうけました。

水野さんがJapanese Teamのメンバとなりました

7月22日のJapanese Teamのミーティングにて、水野さんが正式にチームメンバとなることが承認されました。水野さんはこれまでにも、Launchpadでの各種ソフトウェアの翻訳・バグ報告、フォーラムでの回答だけでなく、OSCでのイベントの手伝いや日本人向け最新パッケージの公開なども行っております。その積極的な参加が認められて、今後はメンバとしての活動も行っていただくこととなりました。

オープンソースカンファレンスに参加しました

これまでにも何度かお伝えしましたが、7月18日、19日に行われたオープンソースカンファレンス 2008 KansaiにUbuntu Japanese Teamとして参加しました。当日は、何人かの方にも手伝っていただきブースで約300人、セミナーも40人ほどの方に来場していただきました。hitoさん作成のセミナーの資料や、kazkenさんが撮影してくださったセミナーの動画は順次公開予定です。また、10月の東京のオープンソースカンファレンスにも参加する予定ですので、興味のある方はぜひご参加ください。

Ubuntu QAチームの発足

7月14日に、Ubuntu QAチームが正式に発足しました。QAチーム (Quality Assurance Team)はこれまでにも非公式なチームとして存在し、ISOイメージや各パッケージの状態チェックなどを行ってきました。今後は正式なチームとして、Ubuntuの品質を保証するために必要なツールの開発やポリシーの策定、品質に関わるチーム(Bug SquadやTesting Teamなど)との緊密な連携を行う予定です。さっそく、Alpha 3のリリースに向けて積極的な活動を行っており、より多くの人材を募集しています。

DellのUbuntu PCが8.04ベースになりました

北米やヨーロッパでUbuntuインストール済みのPCを販売しているDellは7月18日に、それらのPCが8.04ベースになったことを発表しました。以前から要望があった指紋認証装置や無線LANを正式にサポートするとともに、DVDの再生も公式にサポートしています。また、間もなく対象PCの拡大も発表される予定だそうです。

Ubuntu Weekly Newsletter #100が発行されました

7月21日に、Ubuntu Weekly Newsletter #100が発行されました。

Ubuntu Weekly Newsletterは100回目を迎えました

Ubuntu Weekly Newsletterは、今週号で記念すべき第100回を向かえました。そのため、今週は特集号として、通常の記事に加えて、さまざまな企画が用意されています。

Ubuntu Weekly Newsletterの歴史は2004年の8月にまで遡ります。つまり、最初のリリース版である4.10 (Warty Warthog)よりも前になります。UWNの前身である、Ubuntu Trafficは2004年8月27日からUbuntu Official Bookの著者でもあるBenjamin Mako Hillによって始められました。彼一人だけで、UbuntuのWikiやML、IRCなどのニュースを毎週紹介していたのですが、コミュニティの成長に伴いすべての情報を網羅することが難しくなり、2005年の2月4日号をもって終了となります。その後、チーム体制を構築し、2005年の12月にUbuntu Desktop NewsletterやUbuntu Documentation Newsletter、Kubuntu Newsletterなどが次々に発行されました。最終的にこれらのNewsletterはすべて一つにまとめられ、2006年6月4日に現在の形での、Ubuntu Weekly Newsletter #1が発行されました。

他にも、過去・現在の編集者のコメントを掲載したり、過去・現在の編集者同士の対談やマーク・シャトルワースへのインタビューなどを、音声ファイルとして配布しています(口述筆記したものも掲載されています⁠⁠。

コミュニティニュース

先々週お伝えした次の開発者会議の話、上でご紹介したUbuntu QAチームの発足の話に加えて、技術委員の立候補・推薦受付とAlpha 3リリースの話が紹介されています。

コミュニティ協議会 (Comunity Council)と並んで、もっとも重要な決定を下す技術委員会 (Techinical Board)では、新しい委員の募集を行っています。MOTUなどで十分な実績をあげ、隔週で行われるミーティングに参加できる方、もしくは委員にふさわしい人を推薦できる方は、マーク・シャトルワースまで直接連絡をくださいとのことです。

次期Ubuntuである、Intrepid IbexのAlpha 3が24日(日本時間でおそらく25日)にリリースされます。それにあわせて、⁠soft freeze⁠アナウンスが流れています。この⁠soft freeze⁠では、リリース前2日間は新しいパッケージのアップロードを控え、Alpha 3のリリースを妨げるような「目立ったバグ」を修正することに専念することが期待されています。

LoCoニュース

LoCoチームに関する、以下のニュースが紹介されています。

Launchpadニュース

Launchpadに報告されたバグの数が、25万を越えたそうです。記念すべき25万個目のバグは、gnome-terminalに関するバグでした。

その他のニュース

インターネット上でUbuntuに言及する記事として、以下の記事が紹介されています。

  • 上でも紹介した、DellのUbuntu PCが8.04ベースになることを伝えるtgdailyの記事
  • 新しく法律事務所を構えたNathan Zale Dowlenが、仕事に対してDowlenなりのUbuntuの使い方を紹介するLinux.comの記事
  • BestBuyがUbuntuのサポート付きパッケージ版を販売したことに対して、Linuxコミュニティの反応を紹介するLinux Insiderの記事
  • 恒例となりつつある、Ubuntu 8.04.1と8.10のAlpha 2のパフォーマンスを比較するPhoronixの記事
  • Ubuntu 7.04を使い続けているRobin 'Roblimo' Millerの、Windowsに対する意見を紹介しているLinux.comの記事
  • KDEとGNOME、QtとGtkに対するマーク・シャトルワースの考えをインタビュー記事などから推量するITWireの記事
  • Linus Torvaldsへのインタビューを行ったsimple-talkの記事

フォーラムニュース

今週のインタビューはおやすみです。

また、今週のチュートリアルでは、CurlFtpFSを使って、FTP越しにリモートのディレクトリマウントする方法が紹介されています。最初のコメントは6.10、7.04、7.10における方法のみ紹介されていますが、後ろの方のコメントでは8.04におけるより良い方法についても言及されています。

今週のセキュリティアップデート

7月17日から7月23日までに、下記のセキュリティアップデートが行われました。

7月17日
7月22日
7月23日

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