今回はスタッフとして参加しました!
前回のイベント「Ubuntu オフラインミーティング 13.05 Tokyo」に引き続き私、小知和がレポートを書かせていただきます。
今回はスタッフとしての参加ですのでスタッフ視点で今回のイベント「Ubuntu Weekly Recipe&Topics 300回記念イベント(兼13.10リリースパーティー)」を振り返りながらレポートをまとめていきます。
日比谷線六本木駅出口1Cまで
六本木駅出口で軽くリアルウィザードリィを堪能した筆者。自身の方向感覚の無さを呪いつつも、無事に買い出し手伝い集合場所である六本木駅出口1Cへ到着する。額の汗を拭いながらふと思う。
「ゲームじゃなくてもウィザードリィで遊べるんだな」と。
ただゲームと違ったのは壁にめり込む仕様よりも、筆者自身の体力損耗率を実感し恐怖することしかできなかったのである。エンカウントしなくても現実では体力が減る。制作者側では忘れがちなことだ。
森ビル到着
吉田氏たちと合流できた筆者は会場で振る舞われる酒類買い出し組に参加させてもらう。結論から言うと、箱の運搬よりも筆者を苦しめたのは紛れもなく六本木地下通路であった。買い出し先に向かう途中で吉田氏による迷わない方法“エスカレーターだけを使え”がなかったら、酒類買い出し組の姿を見ることはなかった。という状況になっていただろう。
今回は買い出し手伝いの人数が多かったので、買い出し自体はすぐに終わってしまった。戦争ではないが「酒運びは数だよ!」と、ちょっと言いたくなったのは内緒である。
スタッフ入場受付開始
サブウェイなどでの食料調達部隊と合流後、本日お世話になるグリー(株)のスタッフお二方に挨拶を交わす。入館準備が整った我々は受付を行い、グリー(株)スタッフの方の案内のもと会場へ向かう。
会場準備開始
今回は前回と同じような会議室の一室だった。前回のイベントに参加した方々やUstreamで視聴していた方々ならすぐに会場の様子は容易に想像できるであろう。入り口正面に2つのスクリーンと整然と並ぶ椅子の列がイベント開始前の我々を迎えてくれる。立食形式のパーティーということで我々は右前側のイスを畳んで隅に置き、長テーブルを5つほど、イスを退けた場所に設置する。筆者以外のスタッフの方々が手早く摘まみと酒類をテーブル上に展開。サブウェイのサンドイッチの食欲を掻き立てる匂いが会場内を満たす。
乾杯の練習の練習
筆者は動きの良いスタッフの方々の邪魔にならないよう隅のテーブルにてチップスを軽く摘まむ。言い訳がましいかと思うが、もちろん吉田氏の「胃袋マネジメントに気をつけながら軽く摘まむこと」という旨を聞いた後に摘まみ始めたので悪しからず。
程なくして本番の乾杯前の練習が始まる。練習の乾杯を終え筆者はサッポロ黒ラベルを一口含む。昼間に飲むビールは、苦い(あ、夜に飲んでも苦いですね)。
長南氏による決死の場つなぎ
吉田氏から長南氏へ振られた「開場まで場をつなぐ」というレッドショルダー並みのハードワークを課せられる。一見無茶ぶりのように思えた長南氏へふりであったが流石は長南氏。引きつる笑顔と共におもしろい話を展開するのである。
長南氏の話で筆者の琴線に触れたのは「アメリカで売っていたとあるトレーディングカードゲーム」である。このトレーディングカードゲームであるが断じてギャグではないので悪しからず。筆者にとって長南氏の言うトレーディングカードゲームで物凄く驚いたのが「Emacs」や「Vim」のカードがあったらしいのである。
気になったので検索を試みるも件のトレーディングカードゲームまで辿り着くことは叶わなかった。普段、頻繁に使うエディタなだけに気になって仕方なかったのである。
メインディッシュ到着=本番開始
長南氏の決死の会話術が功を奏したのかプレゼン開始後、割りとすぐにケータリングが到着する。Ustreamの配信開始時間から見ると、長南氏の異能生存体並の会話術は前半で見られるはずです。吉田氏や長南氏などのやりとりをすべて見たい方は一般での参加よりも、スタッフとしての参加のほうがたくさん見られるはずです。興味のある方はぜひ、スタッフとしての参加を推奨いたします。
坂本氏の怖い体験談……
坂本氏と言えば“音関系”の記事で有名な方である。その坂本氏が登壇し我々に語り聞かせてくれた内容は、我々のような人間にとって最も共感しやすい恐怖体験談であった。
坂本氏の恐怖を短くまとめさせていただく。動画の記事を書く→環境構築を試みる→再起動→GUI環境が出ない→書いた記事が……。
坂本氏の体験談から学ぶことは2つ。
- バグレポートを読むこと
- バックアップは取ること
とどのつまり、常日ごろの習慣こそが一番危険を遠ざけるという寓話である。
兵站の重要性は日常生活にもある
プレゼンが続くなか、筆者はサブウェイのサンドイッチやローストビーフとの遭遇戦を繰り広げる。パンとビールの相乗効果が生み出す脅威にただ恐怖を抱くことしか、このときの筆者にはできなかった。
吉田氏の胃袋マネジメントをせよ、と言う警告を忘れていた筆者へ救いの仕事が舞い込む。そう「軽食調達」という仕事が。メインは底をつき摘まみの残量も心もとなかった状況。このとき筆者は軽くガッツポーズをする。「助かった」と。
グリー(株)のスタッフ先導のもと、筆者を合わせて数名の摘まみ補給部隊は会場外へ消える。重たい胃袋を引きずりながら(少し腹ごなしがしたかったというのもありますが、好きな摘まみを優先して買えるのもスタッフの魅力だと思います)。
不規則なリズムの中に
やはりスタッフとして動いていると登壇者の方々の話を聞き流してしまう印象が残った。その不規則なリズムだったからこそ筆者の琴線に触れたプレゼンは今も尚、深く印象に残っていた。
それは松沢氏による社内のDebianサーバーをUbuntuサーバーへ乗り換えて行こうとする動きについてのLTである。常々、社内にあるファイルサーバーをLinuxで構築するメリットを筆者の上司に説得する材料になるのではと。松沢氏のLTを拝聴して、そう思ったのである。
松沢氏の説くUbuntuサーバーへ移行するメリット
Ubuntuでサーバーを構築するメリット。それはセキュリティーサポートの長さである。筆者が普段使っているDebianサーバーのセキュリティーサポートが3年。Ubuntuサーバーのセキュリティーサポートが5年。2年も長いのだ。
しかし、松沢氏が勤務する某社の社内サーバーはDebian。Ubuntuサーバーへの移行はまだ始まったばかりらしい。次回、イベントにて松沢氏のプレゼンを拝聴する機会があることを願ってやまない。筆者も上司へのプレゼンで勝利を勝ち取りたいものだ。
あわしろいくや氏が中心となって作成した同人誌
日本語入力とアニメといったら容易に想像できるであろう人物。そう。あわしろいくや氏だ。
今回、あわしろいくや氏が我々に語り聞かせてくれた内容は、同人誌を作成するにあたって使用したソフトウェアや流れについてである。
まずは氏が実際に使用したソフトウェアを以下に挙げる。
上記のソフトウェアとaptでインストールできるフォントで同人誌を完成させたのである。
すべてFLOSS。
今回スタッフ参加した方々には、あわしろいくや氏から件の同人誌がプレゼントされた。筆者は先行し件の同人誌を手に入れることができてハッピーだ。本当にスタッフとして参加して良かったと思っている。ありがとうございます。
なお、件の同人誌である『うぶんちゅ! まがじん ざっぱ~ん♪ vol.1』は以下のURLから試読可能。
会場撤収作業
筆者以外のスタッフによる事前の片付けの効果と参加者全員による迅速な後片付けのお陰で、数分と経たずに会場は元どおり。これには主催者の吉田氏も感嘆の声を上げるばかりであった。
スタッフとしての出番がない場合
こうしてスタッフとして参加した筆者の体感だが、スタッフとして参加しても十二分にLTやプレゼンを拝聴することは可能だと感じた。スタッフだから常時会場内の様子を見る必要もなければ酒を一滴も飲まずに過ごすこともない。むしろスタッフとして参加したほうが役得なことも多い。
筆者の体感だがスタッフとして役得だと感じたことを列挙して、今回のレポートを閉じたいと思う。
スタッフ参加の3役得
- 一般参加やUstreamでは見られない主催者たちの無茶ぶりが見られる
- スタッフとして参加した場合、何か特典がある可能性が高い(今回はあわしろいくや氏が中心となって作成した同人誌をいただけました)
- 自分の食べたい、もしくは飲みたい物を選べる
次回参加予定の方々でスタッフ参加に興味を持っていただければ幸いです。早起きするだけの価値は十二分にあると思います。