今回はVirtualBox 7.
VirtualBox 7.1リリース
VirtualBoxの最新バージョン、7.
バージョン番号からも察せられるように、第737回と第739回で紹介したVirtualBox7.
なお検証にはOracleがリリースしているパッケージを使用しています。執筆段階ではDebian/
名称とWebサイトの変更
皆VirtualBoxと呼んでいますが、Sun MicrosystemsがOracleに買収されたときから正式名称は
Oracle VMという製品があり、これまでの名称は分類上納得のいくものでした。今回の変更により企業名を単に冠することになりますが、ブランドとして1段階ランクが上がったということなのでしょうか。あるいはOracle VMを終息させる予定なのでしょうか。
それはいいとして、もともとVirtualBoxを開発していたinnotek時代から続いていたVirtualBoxの公式サイトがリニューアルされてしまったのが個人的にはショックでした。
Extension Packのライセンス変更
VirtualBoxのライセンスはGPLv3で、公開できない機能はVirtualBox Extension Packという拡張機能にまとめられています。
Extension Packのライセンスは7.
企業向けのExtension PackはVirtualBox Enterpriseという名称で別に用意されており、これは以前と変わりません。今回は企業の評価用にExtension Packが使用できなくなったということであり、別途Oracle Software Delivery Cloudからダウンロードできます
VirtualBox Enterpriseの購入は100ユーザーからで、それは以前も変わりなく、それ以下の場合は
それはいいとして
GUIのQt6化、UI切り替え機能の実装
VirtualBoxがGUIで使用しているQtのバージョンが5から6になりました。図1はデフォルトの表示ですが、一見7.
設定画面には
どちらで開いているかを保存しており、特に意識しなくてもずっとBasicないしExpertを使い続けられるのはなかなか賢いです。
Ubuntuの自動インストール
第737回で紹介したように、VirtualBoxの自動インストール
しかしこの7.
7.
- 作成したユーザーにルート権限がある
- 日本語メニューになる
ただし現段階で次のような問題点があります。
- 英語キーボードになる
- タイムゾーンは
「Etc/ UTC」 になる - ubuntu-24.
04. 1-desktop-amd64. isoだとインストールに失敗する
英語キーボードは
端末から設定する方法もあります。次のコマンドを実行してください。
$ gsettings set org.gnome.desktop.input-sources sources "[('xkb', 'jp'), ('ibus', 'mozc-jp')]"
タイムゾーンを変更するには、次のコマンドを実行してください。
$ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
図4をよく見ると、
いくつか問題点はあるものの、実用レベルには達したのは喜ばしいことでしょう。
「クリップボードの共有」のWaylandサポート
Changelogには