コンピュータのしくみを理解するための10章
- 馬場敬信 著
- 定価
- 2,178円(本体1,980円+税10%)
- 発売日
- 2005.6.25
- 判型
- A5
- 頁数
- 256ページ
- ISBN
- 4-7741-2422-2
サポート情報
概要
コンピュータはどのように動くのか,ゼロレベルから10ステップで学習するコンパクトな一冊。ディジタル回路,機械命令…とハードウェア面からスタートし,順に知識を積み上げソてフトウェア面・アルゴリズムの考え方まで到達します。基礎リファレンスとしてもお勧めです。
こんな方にオススメ
- 情報処理学専攻の学生
- 業務でIT業界に携わる方
- 意欲的な一般ユーザ
目次
第1部 ハードウェアの階段を上る
第1章 コンピュータの動く基本
- いまやコンピュータはどこにでもある
- 電卓とコンピュータは何が違うか?
- プログラム内蔵方式の発明
- コンピュータの中を見てみよう
- コンピュータにおける命令サイクル
- コンピュータの基本構成
- プログラム内蔵方式コンピュータの特徴のまとめ
第2章 0と1から始まるコンピュータの世界
- 0と1で情報を表現する…ビットについて
- なぜ0と1だけなのか?
- すべては0と1で表現
- 2進数による数の表現
- ディジタルとアナログ
第3章 0と1を組み合わせて処理する
- スイッチのオンとオフ
- 半導体でスイッチのオン・オフを表す
- ブール代数を使って0と1を処理する
- 2変数の論理式表現
- 論理関数で事象を表すには
- 論理関数を論理回路で実現する
- 組み合わせ回路のしくみ
- 順序回路
- 順序回路の例
- 時間の概念を導入する
第4章 簡単なコンピュータを設計する
- シンプルなコンピュータを実現しよう
- モデルコンピュータASCの命令とデータの形式
- モデルコンピュータASCのハードウェア構成
- ASCで命令サイクルを実現する
- ASCでプログラムを実行してみる
- 第3章の構成要素でASCを構成する
第5章 0と1を並べて命令やデータを表現する
- 機械命令+データ=機械語プログラム
- 機械命令の表現
- データの表現
- 10進数と2進数
- 固定小数点形式…小数点を固定して表現する
- 負の数の表現
- 浮動小数点形式…小数点を固定しない表現法
- 数の表現の本質
- その他…文字コード・アドレスなどの表現
第6章 機械命令を実行する
- 固定小数点演算命令を実行する
- 浮動小数点演算命令を実行する
- 分岐命令を実行する
- その他の命令の実行
- 重要な命令とその実行について:まとめ
第2部 ソフトウェアの階段を上る
第7章 機械命令の実行を制御する
- 割り込みとは何か? なぜ必要か?
- 割り込み処理のしくみ
- 複数のプログラムを同時に走らせる
- ハードウェアを包むオペレーティングシステム
- システムの振舞いを舞台裏から見る
第8章 アセンブリ言語でプログラムを作成し実行する
- なぜアセンブリ言語でプログラムを書くか
- 擬似命令とは
- コンピュータごとのアセンブリ言語プログラムの違いは?
- アセンブリ言語から機械語へどうやって変換する
- 複数のプログラムを結合して実行する
- アセンブリ・コードから実行可能イメージの生成まで
第9章 高水準言語でプログラムを作成する
- なぜ高水準言語でプログラムを書くのか?
- Cのプログラム例
- Cのプログラムを翻訳して実行する
- コンパイラの仕事
- 変数には型がある
- 演算処理を行う
- 式の構文解析をする
- 実行順序を制御する
- ひとまとまりの仕事を関数とする
- もっと複雑なデータ構造
- プログラミング言語の文法
- 高水準プログラムの作成から実行まで
- 高水準言語レベルでプログラムをデバッグする
第10章 アルゴリズムを考える
- アルゴリズムとは?
- 数字を大小順に並べる問題
- 効率の良いアルゴリズム
- アルゴリズムからプログラムを作る…アルゴリズム+データ構造=プログラム
- 実行時間を比較する
- どうやってアルゴリズムを考えるか
- 正しいアルゴリズムとプログラムを作る
- 付録