知りたい!サイエンス
涙のチカラ
――涙は7マイクロリットルの海
- 坪田一男 著
- 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2008.3.29[在庫なし]
- 判型
- 四六
- 頁数
- 192ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3441-3
サポート情報
概要
人間の目を覆う涙の量は,おおよそ7マイクロリットル。しかし,この微少な涙の中に,とてつもなくたくさんの科学,緻密な生物のメカニズムが秘められています。涙はいったいどこからきて,どんな働きをしているのか? 小さな環境「涙」にフォーカスし,そのチカラを探っていきます。
こんな方にオススメ
- 目・涙・泣くことに興味ある人
- 医学・人体に興味のある人
- 生物学に興味のある人
目次
第1章 世界一小さな海――涙
- 1-1 たった7マイクロリットルの神秘
- 1-2 目はデキリケートな臓器
第2章 涙はなぜしょっぱいのか
- 2-1 涙と血液
- 2-2 涙の巧妙なシステム
- 2-3 涙の味
- 2-4 涙はサイン
第3章 涙が乾く!? まばたきのメカニズム
- 3-1 涙が減少している?
- 3-2 まばたきがはたす役割
- 3-3 クオリティーオブライフのためのまばたき研究
第4章 急増する現代病「ドライアイ」
- 4-1 なぜ目は疲れるのだろう?
- 4-2 涙の蒸発がドライアイの重要因子
- 4-3 涙点の秘密
- 4-4 涙の中の潤滑油
- 4-5 涙と視力の関係
第5章 「涙」にフォーカスして見えてきたこと
- 5-1 免疫と涙の関係
- 5-2 現代人の涙は大丈夫?
- 5-3 アクアポリンの研究
- 5-4 研究は楽し
第6章 現代人は乾いている!
- 6-1 未来は乾燥,そしてストレスとの闘い
- 6-2 アンチエイジング医学と涙
- 6-3 涙をパワーアップする
プロフィール
坪田一男
慶應義塾大学医学部教授
1955年,東京生まれ。1980年 慶應義塾大学医学部卒業。日米の医師免許取得後,米ハーバード大学にて角膜フェローシップ修了。角膜移植,ドライアイ,屈折矯正手術における世界的権威。再生角膜移植のほか,近視・乱視・遠視・老眼などの最先端の治療に取り組む。近年は研究領域を抗加齢医学=アンチエイジング医学,再生医療領域に広げ精力的に活動。日本眼科学会プログラム委員会初代委員長,ドライアイ研究会世話人代表,日本抗加齢医学会副理事長,日本再生医療学会理事など。執筆活動も多彩。