WEB+DB PRESS plus 受託開発の極意 ―― 変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法
- 岡島幸男 著
 - 定価
 - 1,628円(本体1,480円+税10%)
 - 発売日
 - 2008.4.8[在庫なし] 2015.1.30
 - 判型
 - 四六
 - 頁数
 - 192ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-3453-6 978-4-7741-7093-0
 
サポート情報
概要
「受託開発」とは、お客さまから依頼を受けてシステムを作る、いわゆるSIerです。
経済産業省の調査「特定サービス産業実態調査」によると、日本のソフトウェアエンジニアの大多数は受託開発を行っています。売り上げベースでは、「ソフトウェア業」の約85%、「情報サービス業」全体で見ても約45%は受託開発です。
本書は、受託開発を行っているすべての人へ向けて、受託開発の極意をまとめました。お客さまとの接し方から、見積り→要件定義→設計・実装・テスト→運用といった工程ごとの手ほどき、そして自分や仲間、組織の変え方までを説明していきます。
こんな方にオススメ
- 受託開発を行っているすべての人 ― プログラマ、リーダー、マネージャー、下請、元請……
 - プロフェッショナルな仕事をしたいエンジニア
 - 楽しく仕事をしたいエンジニア
 
目次
第0章 「受託開発」を楽しむには
- 0.1 問題は現場から解決する
 - 0.2 サービス中心主義
 - 0.3 全部自分でやってみる
 - 0.4 まずあなたから始めよう
 
【第1部 受託開発の手ほどき】
第1章「お客さま」に関心を持つ
- 1.1 まずお客さまに関心を持つ
 - 1.2 なぜ関心を持てないのか
 - 1.3 体制と役割でコミュニケーション量を増やす
 - 1.4 打ち合わせでは役割を工夫する
 - 1.5 「気持ちいい関係」がコミュニケーション量を増やす
 - 1.6 お客さまの立場でプロジェクトを眺める
 
第2章 サービスは「見積り」から始まっている
- 2.1 見積りとコミットメント
 - 2.2 サービスはすでに始まっている
 - 2.3 見積書作成の流れ
 - 2.4 見積り手法を身につける
 - 2.5 最適な見積り手法を選択する
 - 2.6 実績データが見積り精度を高める
 
第3章 「要件」さえつかめば大丈夫
- 3.1 決まらないくせに変わりやすいのが要件
 - 3.2 要件定義の難しさ
 - 3.3 要件ヒアリングのコツ
 - 3.4 要件をまとめる
 - 3.5 要件を軽くするには
 - 3.6 丸投げされても前進する
 - 3.7 丸投げドキュメントの読み方
 - 3.8 コストに見合う価値を示す
 
第4章 保守性にこだわった「設計」・「実装」・「テスト」
- 4.1 設計で品質を作りこむ
 - 4.2 高レベル設計ではドキュメントを重視する
 - 4.3 低レベル設計はテスト駆動で行う
 - 4.4 テストコードで品質と保守性を向上させる
 - 4.5 テストは計画が重要
 - 4.6 テストケースの質を高める
 
第5章 「運用」が最上流
- 5.1 作っているより使っている時間のほうが長い
 - 5.2 お客さまとの信頼関係も保守する
 - 5.3 保守の決め手はナレッジとマインドの伝承
 - 5.4 トラブル時の心構え
 
第6章 「計画」と「スケジュール」の管理
- 6.1 3つのスケジュールを使い分ける
 - 6.2 自分のスケジュールは自分で管理する
 - 6.3 見積りがはずれる原因と対策
 - 6.4 実績データを活用する
 - 6.5 実現可能なスケジュールを書く
 - 6.6 主体性を持って計画する
 
第7章 「チーム」で成功を目指す
- 7.1 チームカラー = リーダーのカラー?
 - 7.2 チームカラーは日常に宿る
 - 7.3 リーダーとの関係構築力
 - 7.4 「普段着」の行動力
 - 7.5 交渉力
 
【第2部 人と組織を変えること】
第8章 「自分」を変える
- 8.1 変わりたい理由
 - 8.2 変われない理由
 - 8.3 変わるとはどういうことか?
 - 8.4 正しい変え方を身につける
 - 8.5 Know:今の自分を知る
 - 8.6 Imagine:変わったあとの姿を思い描く
 - 8.7 Move:行動する
 - 8.8 Love:変われた自分を好きになる
 
第9章 「仲間」を増やす
- 9.1 他人に関心を持つことから始める
 - 9.2 仲間をもっと好きになる
 - 9.3 活動を継続させるリーダーシップ
 
第10章 「組織」を変える
- 10.1 誰を変えるのか?
 - 10.2 組織を変える難しさ
 - 10.3 組織の変え方
 - 10.4 Keep:組織ミッションとの整合性を保つ
 - 10.5 Interest:関心を持ってもらう
 - 10.6 Manage:変化を管理する
 - 10.7 Lead:身をもって示す
 - 10.8 挫折したら「自分」に立ち戻る
 - 10.9 まずあなたから始めよう
 
付録
付録A プロジェクトファシリテーション入門
- A.1 朝会
 - A.2 かんばん
 - A.3 ふりかえり
 
付録B 解説付き参考文献
プロフィール
岡島幸男
1971年福井県生まれ。同志社大学経済学部卒業後、(株)永和システムマネジメントに入社。2003年よりサービスプロバイディング事業部にてシステムインテグレーション業務を担当。複数のチームをマネジメントする立場から、プロジェクトファシリテーションの実践に取り組んでいる。
趣味はクワガタの採集とブリード。著書に『受託開発の極意』(技術評論社、2008)、『プロジェクトを成功させる現場リーダーの技術』(ソフトバンククリエイティブ、2006)。